ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

2017年末の旅 アリゾナ州アンテロープキャニオンとセドナの赤い岩壁 ⑧セドナの遺跡と州立公園

Tuzisgoot 遺跡

翌日、インディアン古代住居遺跡 Tuzisgoot 遺跡を訪れました。ここは私の持っているSenior Passが使えました。このパス、私が購入した時は10ドルぐらい、今は80ドルに値上がりしていましたのでビックリ。一生使えるパスで、国立公園に無料で入れるのがありがたい。

インディアンの住居遺跡は数年前メッサベルデ国立公園を訪れた時、たくさん見学しました。ここの遺跡もそれに非常に似通っていました。

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 遺跡を見たあと、時間に余裕があったので、明日予定している列車ツアーの駅Clarkdaleを下見にいきました。駅内にギフトショップがあり、町中と違い上質なものを売っていたので、今度の旅で必要になったものを買いました。相棒は軽いスウェットジャケット、私はラメ入りTシャツ(made in USA)。二人ともXXL(笑)。相棒は真冬のジャケットだけ持ってきていたので、セドナの暖かい冬には暑すぎて軽目のジャケットが必要でした。私は古ぼけた木綿のシャツしか持って来なかったので今夜のディナーの時に着る上着がなくて、ちょっとオシャレなTシャツで誤魔化すことにしたのです。

 

Red Rock State Park

帰り道、Red Rock State Parkに寄りました。平らな道で簡単に歩けるトレイルを選んで歩きました。赤くて高い岩壁がなかなか良かったです。

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面白かったのは、この公園にある博物館に展示してあった虫です。名前がBackswimmer「背泳ぎする人」とあったのです。ホントに笑いながら背泳ぎしている人に見えるんです。錯覚って面白いですね。

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そのState Parkを出て、そのままループをドライブしました。とてもいいフォトスポットを見つけたので、車を止めて写真を撮りました。

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2017年末の旅 アリゾナ州アンテロープキャニオンとセドナの赤い岩壁 ⑦ セドナのホテル

小さなブティック・ホテル

翌朝、パウエル湖のホテルをチェックアウトしてから、すぐ近くのウェスタン風なローカルレストランで朝食をとりました。スタッフは優しくて家族みたいな雰囲気で、ただの目玉焼きがそれだけで美味しかったです。

いい気分になってセドナへ向かいました。セドナのホテル近くの景色を車の中から撮りました。

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 ホテルに着くと、部屋はまだ準備できていないということで近くのピザ屋でランチをして時間をつぶしました。ソーダは飲み放題。お腹も満足し、言われた時刻にホテルに戻ると部屋が出来ていました。

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f:id:nykanjin:20180110075814j:plainコーナールームでジャクジーがすぐ近くにあり、部屋も小奇麗で、掃除も行き届き、テラスから美観が見渡せるこの小さなホテルに大満足でした。ここに宿泊の間ジャクジーは2度ほど浸かって楽しみました。ここは朝食付だし、セドナを訪れる時はまたこのホテルに泊まりたい。

 

ホテルのテラスからの景色も良かったです。

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ホテルのフロントにココペリと宇宙人みたいなインディアンの形に切り取られた鉄板がありました。

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ココペリ好きな私は、もちろん写真を撮ったのであります。

2017年末の旅 アリゾナ州アンテロープキャニオンとセドナの赤い岩壁 ⑥パウエル湖ボートツアー

グレンダムと谷間の美観

翌朝、ホテルではまともな朝食ができないので、ペイジの町の近くまで車で行ってデニーズで朝食をとりました。美味しいとは言えませんが、ごく普通の朝食が食べられました。

帰りはその近くにある美観スポットに寄りました。溶岩が固まったような岩床やら谷底に流れる川の美しさをしばらく楽しんでからホテルに戻りました。

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パウエル湖ボードツアー

午後からパウエル湖のボードツアーを予定していました。ホテルの船着き場から出発します。約2時間のツアーで様々な岩の造形や色が美しく、同じ景色でも最後までたのしみました。目前に迫る岩壁を通り抜ける時は冒険をしているような気持になり、岩の写真をかなりたくさん撮りましたが、ここでは2、3枚だけご紹介します。

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夕食は、ホテルは避け、ペイジの町のローカルレストランまで出かけました。寂れたレストランでしたがニジマスがフレッシュで美味しかったです。

 

2017年末の旅 アリゾナ州アンテロープキャニオンとセドナの赤い岩壁 ⑤ アンテロープキャニオン

さて、コーヒースタンドの朝食のあと、アンテロープキャニオンに向かいました。

近くにあるペイジという町まで行き、そこにあるオフィスで予約していたチケットをもらい、ジープに乗ってキャニオン入口まで行くのです。

私たちが訪れたのはアッパーキャニオン。入口近くの赤砂のパーキング場には数十台のジープが止められており、既にたくさんの観光客が中に入っていることが分かります。

中へ入ると狭い通り道を前から後ろから人が行きかい、ゆっくり見ている余裕がありません。それでもガイドさんが何度か止まって写真を撮れるようにしてくれました。オフシーズンで人も少ないだろうから、もっとゆっくり見て廻れるかと思ったのですが、トラベル会社が決まった時間にジープに観光客をまとめて乗せてやって来るからどうしても人が多くなり、シーズンに関係なく観光地化が激しい感じです。

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アンテロープキャニオンまでが往復40分、穴倉を往復しながら見学する時間が30分から40分ぐらいでした。ペイジの町に戻って、ローカルの店でランチを取りました。タラのタコ(TACO)が美味しかったです。ホテルへ戻ってゆっくりしてから夕食を取りましたが、ホテルのレストランは景色もみえないし、味気ないものでした。

2017年末の旅 アリゾナ州アンテロープキャニオンとセドナの赤い岩壁 ④パウエル湖のホテル

リゾート?ホテル

次の目的地、パウエル湖のホテルについたのは午後3時ごろ。写真はホテルのパーキング場へ近づいた時に撮ったもの。

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オフシーズンなので人はチラホラとしか見えません。

夕食を楽しみにしていたのですが、3~4か所あるホテルのレストランの内1つしか開いてないとのこと。その夕食もクリスマス(休日)ということでひどくシンプルなビュッフェ式、七面鳥とハムしか選択がありませんでした。肉を食べない私は不味くて殆ど残しました。デザートも不味くて残しました。このレストランは半円形の窓全体で湖のパノラマ景色が見えるようになっていて、昼間明るい時に景色が見られるだろうと思っていたら、オフシーズンなのでランチも開いてないと分かり、食事は不味くても景色のよい所が好きな私はチョットがっかり。

翌朝、レストランは朝食時も開いておらず、「ロビー奥にあるコーヒースタンドでサンドイッチを買え」とホテルのスタッフが言うので、ひどいリゾートホテルだなぁと思いましたが、オフシーズンだから仕方ないです。

それに、部屋のテラスから美しい湖と岩の造形を眺められるし、庭には毎朝ウサギたちが草を食べに出てきているから、それで満足です。

写真は部屋のテラスからパウエル湖を見たところ。

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毎朝庭に出てくるウサギは最初4匹だったのに、朝毎に5匹6匹と増えていきました。可愛らしいので、サンドイッチのレタスをとっておいたものを上げようとしたけれど、近づくと逃げてしまいました。

 

朝起きてカーテンを開けると見える美しいパウエル湖と岩の造形です。波もなく、絵のように動かない景色はまるで次元が違うように感じました。

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2017年末の旅 アリゾナ州アンテロープキャニオンとセドナの赤い岩壁 ③ ホピインディアン住居Walpi遺跡

 

翌朝ホテルをチェックアウトし、ホピ族のWalpi遺跡へ向かいました。途中少し迷いましたが、予約しておいたホピ族のガイドさんと何とか合流でき、高台絶壁にある遺跡を訪問しました。

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ガイドさんは私たちの前を凄いスピードでどんどん車を走らせ高台の遺跡へ向かって行きます。後を追う相棒はかなり焦ったと思います。

左の写真はドンドン前を行くガイドさんの車を私がパチリ。行く手に遺跡のある崖が見えます。

高い丘を車で上りきると、最初、人が現在住んでいる地味な平屋住居が数軒立ち並んでいる所に出ました。ガイドさんはそこに住んでいる人に買物袋を渡していました。私たちと合流した崖下に店があって、そこで買物を頼まれたようでした。私たちには説明する必要がないという態度で何も言いません。こういう所がインディアンらしくて、笑いを噛みころすのに苦労しました。

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そこをさらに上ると絶壁の両側が見えるほど狭い場所に石造りの家が立ち並ぶ古い遺跡がありました。(写真は借物)

所々に現在もまだ人が住んでいる家があり、ホピ族の酋長もそこに住んでいて、私たちが見学中にたまたまその酋長がセダンに乗って遺跡まで乗り上げてきました。酋長以外に車で来ることができない場所で、酋長の家の前に駐車してある車と古い遺跡とが釣り合わず、笑いを誘います。

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そこには美しい青い空を見透かすアーチ型の通り道が家と家の間にあり、欧州の古い町角を思わせるような可愛らしいその一角を写真に撮りたかったのですが、残念ながら遺跡の撮影は禁止されていました。(写真は借物を合成)

 

ホピ族のゆったりした時間

遺跡をあとにしてホピカルチャーセンター内のホテルに着いたのは夕方。この辺りは周りに何もなく、夕食はホテルのコーヒーショップで済ませました。相棒はホピ族のスープとパン、私は普通の小型ピザ。思ったより美味しかったです。この頃から唇がカサカサになり、指輪をしている辺りの皮が荒れて剥けはじめていましたが、空気が乾燥しているんだなぁと思うだけでたいして気にしないでいました。

翌朝はクリスマスでレストランは休業の予定でしたが、宿泊客が20人ほどいたので、わざわざ「マネジャーが9時から朝食を準備する」と前日に伝えられていました。それで翌朝少し寒い中、9時少し前に部屋とは別棟になるフロントに行くと入口は閉まっていました。フロントは10時から開く予定でしたが、朝食は9時からと聞いていたので、フロント横のレストランは開いていると思ったのです。

そのうち宿泊客がゾロゾロと入口に集まってきましたが、ドアは閉まったまま。他の客たちも私たちと同じく朝食は9時からと聞いていたようです。でも皆黙って、寒い中立って待っていました。私たちは寒いので一度部屋に戻り、9時半頃また下りて行きましたが、ドアは閉まっていました。15分後にまた下りて行くとまだ閉まってました。そして10時頃にフロントの人が入口を開けたようです。私たちが下りていくとレストランに明かりがついていていました。あとで分かったのですが、9時というのはマネジャーが来る時刻のことで、それからビュッフェ式の食事の準備をするということだったらしいです。ホピの人たちは太陽や月をみて時刻を感じるので、今様の時計を見ながら生活する都会の連中とは意を異にするようです。ほかのインディアンの時間に対する態度も似たようなもので、遅れたからといって悪びれることもありません。

時間に対する感覚の違いと言えば、昔、グランドキャニオンに旅した時、ハバスパイという谷間にあるインディアン村を訪れた時のことを思い出します。

その村まで馬で行くことになっていました。小高い丘の小道を馬で行くのかと思っていた私たちは、高い高い崖から直角に谷間に向かって人一人しか通れない細いつづら折りの崖道を馬で降りると知った時は背筋がゾッとしたものです。崖の上でインディアンのガイドさんが待っていたのですが、私たちが着いてもなかなか動こうとしません。30分ぐらい待っても動こうとしないので「まだか?」と訊いたら「ほかにも客が来る予定になっている」とのことでした。それで1時間ぐらい待っていましたが、客はやってきませんでした。するとガイドは私たちだけ馬に乗せて、たまたまそこに居たインディアン村の郵便屋二人に谷間まで付き添うように頼んでいました。そして、またジッと崖の上で来ない客が来るのを待っていました。村の郵便屋は私たちより背の高い立派な馬に乗っていました。こわごわオンボロ馬でモタモタ降りていく私たちをこの郵便屋二人は後ろでニヤニヤ笑って見ながら付いてきていました。しかし、モタモタしている私たちに業を煮やしたように、谷間に着くや否や「ここからは馬が道を知ってる」と言い残して二人の郵便屋は「颯(はやて)のように去って」行きました。ホントに風のようにいなくなりました。馬が道を知ってるからって、このオンボロ馬は何だか頼りなくてポトリ、ポトリと歩くだけで、少しお腹を蹴っても我関せず、ポトリポトリと歩いて行きます。それでも川をドブドブ渡って向こう岸について、しばらくしたら足が早くなったのです。そして村に着きました。可愛いインディアンの女の子が英語で「ガイドはどうしたの?」と訊いてきたので「私たちだけよ」っと言ったら驚いて、ホテルのある方向を指さしてくれました。ま、インディアンたちは、誰でも特別扱いはせず自分たちと同じように扱うようで、時間の扱いもまた然りと思っていれば問題ないようです。

 

2017年末の旅 アリゾナ州アンテロープキャニオンとセドナの赤い岩壁 ② Flagstaffの天文台

辛いチベッタンスープ

さて機内でオレンジジュースを飲んでから持病の頭痛がはじまり、Flagstaffのホテルに着いてもまだとても苦しくて、食欲ないまま夕食に出かけました。

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近くのチベット料理屋で辛いヌードルスープを注文。ウェイターに「1から5までの辛さがあります」と言われて4の辛さを頼みました。2か3にすればよかったと後悔先に立たず、8割方スープを残しました。相棒は同じ辛さで完食。これほど辛いスープを食べられる米国人は相棒ぐらいなもの。店のマネジャーみたいな人が、スープに対する私の反応を「おいしいか?おいしいか?」と何度も訊いてきました。私をチベット人だと思ったのでしょうか。そう言えば、私たちのテーブルの左の壁にチベット民族衣装を纏った女性が描かれた額がかかっていて、その女性が何やら私に似ていたせいかも知れないと勘ぐってもみました。

 

クレーター見学と天文台訪問

翌朝、少し頭痛が残ったまま、古代に隕石が落ちて出来たと言われるクレーターを見に行きました。見物をしている内に頭痛は少しずつ和らいできました。

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このクレーターは思っていたほど大きくなく、ま、そうは言っても大きなスポーツスタジアムが数十個すっぽり入るおおきさだそうですが、特に印象深くもありませんでした。25年前訪れたイスラエルで、巨大なクレーターを見ていますし、デスバレーでもこれより大きく美しいクレーターを見ていますので、そちらの印象が強く残っているためかも知れません。

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一度ホテルに戻って休んでから、夕方、天文台へ出かけ、星雲と天体の説明会が始まる8時半まで時間潰しにアチコチ見学しました。この天文台には冥王星を最初に見つけた天体望遠鏡があり、冥王星が惑星から準惑星に格下げされたことを残念がる様子がありました。左がその望遠鏡です。

星座の説明のあとのQ&Aで「こぐま座とおおぐま座の位置関係からの北極星の探し方」を質問したら「今の時期はカシオペア座からも探せますよ」と2つの方法を教えてもらいました。

ホテルの可愛いサービス

可笑しくて笑い転げてしまったのはホテルに戻ってベッドを見た時です。

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なんだかベッドの上に何かが散らかっているようなのです。

よぉーく見たら、飴がアチコチに置かれていたのです。こんな可愛いことをするホテルは初めてす。多分クリスマスイブのギフトのつもりだったのだと思います。

 

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