施設巡り(1)

神経科医の診断と義母の現状を鑑み、自宅介護よりも介護施設に入ることが義母にとって最善の方法だと相棒も私も考えました。そこで、昨日の日曜日は老人介護施設を二件、視察に行きました。

早朝、ブロンクスの川沿いの閑静な場所に、迷いながら運転する相棒と一緒にHホームを訪れました。相棒も私も、ニューヨークに長く住んでいるのにブロンクス地区を訪れたことは今まで一度もなく、その辺の道を知りませんでした。そこは緑が深く、まるで避暑地のように良い環境です。警備員のいるゲイトでチェックがありました。

中に入ると、広い敷地の芝生には白いイスとテーブルがそこかしこに置かれ、バケーションホームと変わりません。2時間のツアーの1時間目は、デイケア、ショートステイ、ロングステイなど施設のプログラムの説明とQ&A。

目からウロコのデイケアプログラムが1つありました。夜徘徊する認知症の人のために、午後7時から朝9時まで老人を受入れ、ゲームをしたり風呂に入れたり朝食を出したりする体内時計の狂った老人用に昼と夜が逆のプログラムがあるのだそうです。たまには一日ゆっくり眠りたいという家族のためにあるのでしょうか。Hホームはニューヨークでは最良の施設だと聞き及んでいたのですが、このプログラム1つを聞いただけでも、このホームが他より優れているように感じられました。

広い敷地に建物が立ち並び、中にはコンドミニアム(マンション)のようなアパートもありました。そこはお金持ちの老人が住むようです。施設内は老人の資金力、体力、能力により区分されているだけでなく、老人の能力が回復したり後退したりすることに注意し、そのレベルの変動に沿って老人を適切な区分に移動させ、生活が向上するよう配慮されているそうです。認知症の老人が、ここで良い介護を受けて症状が回復し、ある程度自立できるようになることも少なくないそうです。施設内には眼科も含めた医療クリニックがあり、歯医者も週に何度かやってくるそうです。看護婦は常駐、医者も頻繁に来るということです。