ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

困った善意

昨日、義母の部屋を見てビックリ。ジャンクフードの袋がたくさん置いてあるのです。ポテトチップス、プレッツル、チーズパフの入った袋が散乱していました。義母に「誰が持ってきたの?」と訊ねても「誰だろ?」と疑問の答えが返ってきます。

考えられるのはジョンです。ジョンは相棒を尊敬して止まないクライアントで、義母が骨折した時から病院へ見舞いに来て、リハビリに移ってからも見舞いが続いているようです。

ジョンは相棒の親友の知合いで、その親友のたっての願いとしてジョンの難問の一件の解決を頼まれ、相棒は弁護士として難関突破、解決してジョンを救ったという背景があり、ジョンは相棒を「ニューヨークで三番目の頭脳の持主」だと言って恩人扱いし、尊敬して止まないのです。

そのため、ジョンは相棒の母親が入院したと知ると、マンハッタンにやって来たついでにと義母のところに見舞いに立ち寄るようになりました。一度、奥さんを連れて見舞いに来たジョンとはちあわせしたことがあります。ジョンは義母にクッキーをたくさん持って来ていました。

義母は最近塩分を摂り過ぎて血圧が急上昇しているので、ポテトチップスやチーズパフなどは禁物なのですが、ジョンはそれを知りません。昨日、義母はチーズパフを「止められない止まらないっ」という感じで食べ続け、指先が粉チーズでオレンジ色になってしまっていました。そのあと夕食が運ばれて来たのですが、義母にすすめても一口しか食べず、またチーズパフを食べ始めました。更に、バターを食べるようになった義母はチーズパフにバターをたっぷりのせて食べていました。

困ったわい。一度、こうなると、義母はジャンクフードばかり欲しがるようになります。今まで欲しがっていたサラミやアイスクリームでさえ、少し躊躇しながら持って来ていた私です。ジョンの好意は嬉しいのですが、相手の都合を考えないと、せっかくの善意も悪意と変わらなくなってしまいますねえ。