ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

 息の検査

あの余りに酷いlabの名前はLabcorpといいます。NYでは大きな検査チェーンです。

実は、あの金曜日、仕方なく翌週月曜日の予約をし直したのです。受付嬢は「月曜日にはキットはきっとある」と確約してくれたのです。それでも一応、半分は嫌味のつもりで月曜日の朝確認の電話をlabに入れました。「先週キットがないと言われて予約し直したけれど、きょうはキットがあるでしょうね。タクシー代を無駄にしたくありませんからね」と言うと、な、なんとまた「キットはない」という答えが返ってきました。

「開いた口がふさがらない」というのはこのことです。私が焦っていると相棒が電話に出て「そこのlabは閉鎖すべきだ」とカンカンに怒っていました。責任者の名前を訊くと、カストマーサービスの連絡先を教えてくれたそうです。相棒は「あとでコンプレインのレターを出す」と言ってました。

医者に訳を話して別のlabを紹介してもらい、Quest Diagnosticというlabに行くことにしました。これは全国的に大きなチェーンです。きょう、朝一番でそのlabに行き、息の検査をしてきました。

Questの受付には誰もいなくて、壁に大きく「名前を登録して待っていて下さい」とありました。着いた時刻と名前を記入し、座って待っている間、無人受付のこのlab、大丈夫だろか、「息の検査はしない」などと言われないだろうか、と、Labcorpでビックリカメラみたいな体験をした私は少し懐疑的になっていました。

暫くすると、背の高い北欧系のモデルみたいにカッコイイ白衣の女性が出てきて、登録書をみて「ミーコね。ルーム2に来て下さい」と言いました。この女性ちょっと早口で、初め「ルームに来て下さい」と言う部分が聞き取れませんでした。それで座ったまま20秒ほどボーッとしていましたが「いや、待てよ、どうもルーム2なんとかと言ったなぁ」と考え直し(笑)、ラボに入っていくと、ルーム1、ルーム2とありました。ルーム2に入っていくと、彼女が待っていてくれました。「15分で終わります」と言って、息を入れる袋にテスト前の息を吹き込み、アイソトープC-13という溶液を飲んで15分したらまた別の袋に息を吹き込みます。それでお終い。あまりアッケなくて夢を見ているようでした。医者はなぜこのlabを最初から紹介してくれなかったのかという疑問が湧きます。Anti-Labcorp運動をしてやりたい(笑)。

検査結果は、一週間以内に医者から知らせがあるはずです。私はどうもまだピロリ菌がいるような気がしてなりません。私の勘が外れているといいのですが。

相棒があとから「コンプレインのレターを出したらLabcorpから電話があったよ。申し訳なかったと詫びて、キットを持って自宅に来て検査してくれると言ったけど、もう別のラボで検査してるから、と断ったよ」と教えてくれました。

悲しいかな、アイソトープC-13を空腹の胃に入れたせいか、頭痛がしてきました。C-14は放射性だそうですがC-13は放射性ではないそうです。Excedrinを飲んで少し眠ったら、頭痛は治っていました。