2016: Obama’s America (ドキュメンタリー) 観ました

ここ2ヶ月ほどで映画を何本か観ましたが、憶えているのはこの2本です。
Robot & Frank:
ホンダのアシモみたいなロボットと老人の話。期待して観たのですがガッカリ。


Hope Springs:
中老夫婦(メリルストリープとトミーリージョーンズ)がマンネリ生活にロマンスを取り入れようとする話。ありきたりのストーリーでなんだか俳優が可哀相。


さて、この週末に2016: Obama’s America(ドキュメンタリー)を観ました。
製作・監督のDinesh D'Souza氏はハンサムなインド人。保守派の大学教授でオバマと同い年。同氏はオバマが反植民地主義者のケニア人の父親と祖父の影響を受けていると見て、ケニアに出向いてオバマを知る人たちをインタビューし、その見方が間違っていないことを証明しようとしています。

オバマを知る一人のケニアの老人は「オバマの考えは父親そのままだ」と言い「イスラエルは植民地主義(によって出来た国)だ」と反イスラエルであることを隠しません。(植民地王国の英国がイスラエルを作ったと言いたいのでしょうか。そうだとしてもイスラエルという国を敵視するのは「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」式で、狭心で極端な考えです。この老人のガンコな鋭い赤い目を見ていると、もう説得する気も話し合う気も失せ、ただ失望の念が湧いてきます。)


もしオバマが再選されたら、「植民地王国?」となり得る経済大国、軍事大国をなくすため、米国の軍事力、経済力をさらに弱めるべく、過去3年の軍縮、経済崩壊政策を強化拡大する、と教授は見ています。2016年の米国の運命は推して知るべし。自分が大統領である国の力を弱めるなんて、自分の首を自分で締めるようなものではないかと思うでしょうが、オバマが米国をどこまで自分の国として思っているかは疑問です。しかし、ロシアや中国の隣国侵略をオバマはどう捉えているのでしょうか? 植民地化より良いと思っているのでしょうか?


ところで、この作品でとても興味深かったのは、オバマの異母弟とのインタビューです。貧しい掘立小屋に住むこの弟は政治に擦れておらず、たいへん清々しい若者でした。教授が「兄であるのにオバマはあなたを援助していませんね?」と質問すると「彼は、私よりも世界のために働いているから」と訛りのない美しい英語で答えます。「それで世界が良くなれば、あなたも助かる、というわけですか?」と更に質問されると頷いていました。「兄だからと言って、いままで行き来のない弟を援助する義務はない」とでも言いたげでした。コロニー主義に対しては、「例えば英国の植民地から英国が引き上げた後、民間同士で暴力争いを続け、独立したとしても経済的に悪化するばかりで、かえって貧困が広まり、少しも良いことはない。英国がもう少し長く居た方が良いくらいだ」と植民地の計画性のない独立後を冷静な目で見ています。植民地に対する正反対の見方を持つ弟なのでオバマが遠退いているのかも知れません。