ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

時代遅れ

以前は「普通の買物ができなくなったぁ!」という中老の嘆きをニヤニヤしながら聞いていたものです。
...ところが、今や自分がそういう年齢に入り込んだと気がつきました。

きのう、いろいろと買物をしました。昔なら、どこにでもあった品物が今はなかなか見つからず、歩いて歩いて、くたびれました。履き易いクロックスではありましたがヒールが少し高いバックレスを履いていたので腰と足の裏が引きつってしまいました(笑)。

まず、近くの薬局に処方箋薬を取りに行き、その足で地下鉄に乗って化粧品を買いに行きました。そこまではよかったのです。

その化粧品の店を出て、相棒の下着(ブリーフ)が何千回の洗濯のため伸びてブカついてきたことを思い出し、少しまとめて新しいのを買ってあげようと考えました。メイシーズなら何でもあると思い、6番街21丁目から34丁目まで歩きました。久しぶりのメイシーズですが、地下に男性用下着があることは憶えていました。

ところが地下に行くと、男性用下着はあることはあったのですが、商品の並べ方がすっかり変わっていました。トミーヒルフィガー、ラルフローレン、カルバンクライン、ヒューゴボス、ポーロ等々、全部デザイナー毎のコーナーに別れていました。昔は、無印というかメイシーズ専用卸問屋の無名の商品がまとめてあり、それを買えば即済んだものでした。それがなぜか今は無名の商品はなく、いちいちデザイナーのコーナーに行って、形や色やサイズを探さねばなりません。因みに、ワタシャ、カルバンクラインが大嫌い。広告がいつもセクシュアリティを強調していて気持ち悪くてなりません。ヒューゴボスは創業者がナチスと近く、ナチスの制服を作った超反ユダヤの人間なので「BOSSめ倒産しろ」と心の中で念じてます(笑)。その2種を除いて、相棒のサイズを探しましたが、サイズが合うと形がローカットやトランクだったり、ブリーフだとサイズがなかったり、色が白でなく濃いカラーだったりするのです。20分ほど探していましたが、探しくたびれ、「ろくに買物もできなくなった...」と情けなさに「ダハハ」と笑ってしまいました。

メイシーズを出ると通りの向かいに下着を売っていそうな安物店があったので、入って探してみると、あることはありましたが、色や形やサイズが揃っていませんでした。このあと日本食料品店で買物をする予定でしたので、そこまで歩いていく道々、下着を売っていそうな店を探そうと思い、歩きだしました。34丁目6番街から41丁目5番街まで歩き、目で探してみましたがそのような店は一軒もありません。途中にロードアントテイラーというデパートがありましたが、もう疲れていて、中に入って探す気にもなりませんでした。街のショーウィンドウはハロウィーンムードになっていました。

ブリーフは諦め、食料を買い込んでバスに乗って帰ってきました。バスの中で「なんで一般的な白のブリーフがみつからないんだろう」と考えました。結局、速い変遷に追いつかない歳になったんだ、と思うしかありませんでした。