ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

薬局で出会ったロラちゃん

きのうピロリ菌の除菌剤を貰いにCVSの薬局へ行きました。イスに腰掛けて待っている間に、そこに備えてある測定器で血圧と脈拍を測ったら114/74 64でした。脈拍を遅くする薬を飲んでいるのでもっと低くてもいいはずです。

さて、お母さんとハイティーンのお兄さんと5、6歳ぐらいの女の子が薬局にやって来てレジに並んでいました。買物に忙しいお母さんに、その女の子は一所懸命話しかけていますが、相手にして貰えません。女の子の話し方が可愛いので私はそちらに目を向けました。するとお下げでアーモンドアイの女の子は私をみてニコッとしました。大人になったら美人になりそうな子。

その内、お母さんが「もう、お喋りやめなさい。黙って立って待つことができないなら、そこに座って待ってなさい」と言って、私の座っている方を指さしました。女の子は私のところに来たかったようで、イソイソとやって来て隣のイスに腰掛けました。そして、小さなバッグから、一つ一つ何か出してきて私に見せるのです。「ホラ、これ誕生日のカード」その子の名前はロラでした。[ローラLauraじゃなくてロラ(Lola)。NYの黒人系の名前は伝統破りで変わったものがあります]「これユニコーン」「これは○○」といろいろ出てきて、私もいちいち応対していました。

そして今度は絵本を出してきて「ハイ、本読んで」と私に渡すのです。コウノトリの絵がありました。読んであげようとしたら薬局の係の人が私の名前を呼びましたので立ち上がると、ロラちゃんは「また、ここに戻ってきてね」というのでオーケーと言ったのですが、そのあと「どこに行くの?」と何度も訊くのです。お母さんが「ロラ、ダメでしょ、そんなに話しかけては」と言ってから「おじゃまして、すみません」と私に謝るのです。お兄さんがロラちゃんの手をとってお母さんの方へ連れて行きました。

私としては待ってる間の退屈しのぎになって、少しも構わなかったのです。思うに、私はこのぐらいの子供となら気楽に会話できるのです。知らない大人とは全くと言っていいほど会話ができません(笑)。

私が薬を貰っている間に、お母さんたちのレジが済んで、ロラちゃんが「バイバイ」と言うので、私もバイバイと言って分かれました。何だかロラちゃんとは昔からの知り合いで、たまたま薬局であったので、少し話しをした、というような気持になりました。

私は保母さんにでもなっていたらよかったかも知れません。