ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

だ、誰も立たない

咳が酷かったので、バスに乗らないと行けない日本食料品店での買物がしばらく出来ませんでした。きょう漸く豆腐や味噌など買って参りました。雲っていましたが、風邪がぶり返す心配もないほど冬にしては暖かな日でした。

さて食料の入ったプラスチックの袋を2つ抱えて帰りのバスに乗った私は、後方が混んでいたので、手前に全席空いていたシルバー座席の1つに座りました。すぐ隣にあとから乗って来た若い女性が座りました。私の斜め前にもやはり若い女性が座りました。その内シルバー座席は満席になりました。

次の停留所で80歳後半らしき白髪の老女が乗って来ました。私は隣の若い女性が立つだろうと一瞬待ちました。そして斜め前の女性の方も見てみました。ところが誰も立って席を譲ろうとする人がいません。シルバーシートなのに若い女性が立とうとしないのです。白髪の老女はちょっとウロたえた感じになったので堪らなくなった私が「オッケー」と言って立ち上がりました。62歳(もうすぐ63)のオババが立ち上がりましたのですぞ(笑)。

私はそのまま後方へいって立っていましたが、何やらガッカリしてしまいました。老体の切なさが分からない若い人たちは、自分たちが老いて誰も席を譲ってくれなかったらどんな気持になるんでしょうかねぇ。ま、「老いても若い人を頼りにしないこと」と肝に銘じておかねばなりません。