NYの出会い

NY住人の他愛もない雑談です。

NYに住んでいると、意外なところで有名人と出くわすことがあります。きのうの午後、すぐ近所にあるスーパーで買物をしたのですが、お店に入ると惣菜のカウンターの前に車イスにのったItzhak Perlmanの顔が私の目に飛び込んできました。エッ、まさかと思って一瞬ハッとした私は車イスの人を見直してしまいました。するとパールマン氏も私の顔をハッとしたように見ましたが、その目は、いつもステージで見せるにこやかなものではなかったので、オロッとした私はすぐ目を外しました。ダイエットに成功したようで細くなっていましたが、シューベルトのような巻毛と姿勢は間違いなくパールマン氏です。

歩行障害のある高名なバイオリニストが一人スーパーで買物するものか、と思う方もおありでしょうが、パールマン氏には、そういう気さくなところがあるようです。アッパーウェストに住んでいることは聞いていました。住まい近くの Zabars (NYで人気のあるデリカテッセン)でよく買物をしていたと聞いています。ということは、もっとアップの80丁目あたりに住んでいたのではないかと思うのですが、最近、こちらの方に引越してきたのでしょうかしらん。

ついでにもう1つ。数年前のことですが、サインフェルドというコメディでピーターマンの役をしていた男優(John O’Hurley)が、近くのコンドミニアムホテルに滞在していた時期がありました。多分、ブロードウェイでChicagoの舞台に出ていたためだと思います。時々、白い小さな犬と散歩をしている姿を見かけました。とても背が高く足が長くてスラッとしていて物凄くハンサムな人でした。あまりハンサムなので私はオタオタしてしまいそうなところ、落ち着いて知らん顔して通り過ぎるのに精一杯でした。ところが、ずうずうしい中年のオバサンが通りかかって気が付き、男優でなく犬に注目するという狡猾な手を使い「アラ可愛い犬。何という名前?」とキンキラ声で訊いていました。ピーターマンさんは役柄とまったく同じに愛想のよい人で「スコシという名前ですよ」と笑顔で答えていました。私はクスッと笑ってしまいました。なぜ日本語の名前にしたか知りませんが、きっと「Little」という意味の日本語は何か?と誰かに訊いたら、その人は犬につける名前とは知らず「スコシ」と教えたのでしょう。普通、犬なら「チビ」とするところです。トボケた名付け方がピーターマンさんらしいです。しかし、さすがのハンサムも歳には勝てず、最近スコシ老け、体重も増えてポッチャリした体格になっている姿をTVでみかけました。ハンサムなのに家庭的ないい人のようです。


いい人といえば、これもかなり前のことですが、ミッドタウン東のインド料理屋でBrendan Fraserに遇いました。黒のコットンの上下をみにつけて、やはり背が高くてハンサムなブレンダン君。彼もかなり気さくな人のようで「ナンを作るところをみたい」と言ったらしく、レストランのオーナーが喜んでブレンダン君を厨房に案内していました。しばらくすると「僕が作ったナンだよ」と言いながら手作りのナンを持って出てきたブレンダン君はまるで子供のように喜んだ様子でした。ブレンダン君も今はポッチャリしてきてしまったようですね。

ピーターマンさんといい、ブレンダン君といい、とても背が高くてハンサムで、その上、人柄もとてもいいというところを垣間見ることができました。実際に会うと更に魅力的です。ただし私は個人的には二人のファンではありません。

私のもっともセンセイショナルな「出くわし」は旧ブログで話したJohn Malkovichですが、何度も話したので耳だこでしょうから、ここで話すのはやめておきます。