A Hijacking 観ました

デンマーク作品。まるでドキュメンタリーを見ているような気持にさせられました。具体的な拷問をリアルに見せるような場面はあまりありません。精神的なプレッシャーが主体となっており、重苦しい雰囲気が全体を覆い、観終わったら身体が凝り固まっていました。作品そのものはかなりよく出来ていますが、気分を暗くする話なので週末の娯楽としてはオススメできません。

私は気が付きませんでしたが、見終わってから相棒が「なぜ被害者の国の政府が救助に関与する場面が出てこないのか?」と指摘したので、なるほどそうだと思いました。ハイジャックされた船の持主である企業とソマリアのテロリストの介在人の間でネゴがやり取りされますが、デンマーク政府も国際警察もソマリア政府も関与している画面が出てきません。

ソマリアの内紛が始まったころ、無政府状態を逆手にとった一部ソマリア人が「海域を守るため」と称して近海で他国の船をハイジャックし始めました。当時、一般の船は武装を禁じられており、つまりキャプテンでさえ銃を持つことを許可されておらず、さらに海域の警備などないも同然で、ソマリアの盗賊は、ハイジャックなど子供の首を捻るより簡単であったと思います。長い間、ハイジャックの数があまりにも増え、国際ポリスがやっと腰を上げ、海をパトロールするようになり、現在ハイジャックは皆無ではありませんが少なくなっているということです。