The Hunt 観ました

辛く厳しい現実をテーマにしたデンマークの作品。米国でも以前、似たような事件が実際にありました。心理学や精神医学の資格を持つ、いわゆる『専門家』と言われる人たちが、問題のあった子供たちから証言を引き出すのに、かなり無理な分析法で、子供たちが理解できないまま大人の解釈通りにことを進め、無実の教師を罪に陥れた事件です。この作品はそれにかなり似通っています。そして、さらにもっと重いテーマ『人の噂の無責任さ』『世間の目』『善悪の区別の難しさ』などが一人の人間の人生を変えてしまう、どうにもならない人間の性(さが)を訴えます。私のいた頃の日本にも、こういう話は溢れていましたっけ。


この間観た A Hijacking といい、この The Hunt といい、瞬間にして人生が変わってしまう運命と人間の虚ろさなどを訴えた佳作で、両方ともデンマーク作品。そこでアレッと思って調べたら、なんと作家脚本家がTobiasLindholmという同一人物であることに気が付きました。まだ若手のライターで、これからが楽しみです。2つの作品とも、ストーリーの最終部分でスッと終らず、ガーンとくる皮肉な事態が起こるのもなかなか手ごたえある脚本家だと思います。