映画3本観ました

The artist and the model
フランス映画。白黒が活きています。戦時中、アーティストが集まっていた南フランスの町での出来事。名のある彫刻家が、老いて最後の仕事をします。自然な美しさが溢れる若い女性を、老彫刻家の妻が夫のために町でモデルとしてスカウトしてきます。アートの世界に住む老彫刻家に人間の世界が交差して彫刻家は悩みますが、老彫刻家を理解し始めた若い女性のモデルはそれを優しく包んでくれます。老いた彫刻家が若い女性に伝える芸術家の固執する焦点など私は頷きながらみていました。特に光「木漏れ日」に対する執着を話し始めた時、私はあまりにも自分の気持と同じなので涙が出てきてしまいました。私好みの作品でした。

私が若い頃、物凄くセクシー美人だったクラウディア・カルデナーレが老彫刻家の老妻を演じています。ブリジット・バルドー同様、若い頃の面影は微塵もありません。ただ「元美人」の雰囲気だけはしっかり持っていました。

Cutie and Boxer
日本語混じりの米国作品。同じ芸術家でも、本物の芸術家と、自分で芸術家だと思っている芸術家とではこうも違うのかと思わせる作品でした。日本の前衛アーティストと称する夫婦の半生。私には絵の具の無駄使いとしか思えない作品を一生懸命作って「売ろう」としている態度は、芸術家というより商人のような気がします。でもこのご夫婦、人間としては面白いです。しかし作品はもう作って欲しくない(笑)。

You will be my son
フランス映画。先週末に観ました。由緒あるワインのシャトーの主人は自分の一人息子が気に入りません。自分の息子より、シャトーの管理人の息子を気に入ってしまい、その若者にシャトーを譲り渡そうとします。私にはこの老いた主人公の気持が分からないでもなく、特に忌み嫌う気にはなれませんでしたが、相棒は、父親としての愛情が全くないこの主人公を真っ向から嫌った見方をしていました。結末も面白い、よい作品だと思います。ただし、ワイン作りの裏話で、高いワインなど飲みたくなくなるような秘話が出てきますので、ワイン好きの人はご注意。