ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

ピチ Pici

4年前にイタリアのトスカニー地方を訪れた時、ルッカという町でピチ(Pici)というパスタを見つけました。スパゲティより太くてコシがありモチッとしていて食べ応えのあるパスタ。ニューヨークに戻ってからパスタ専門店やイタリア系食料品店で探してみたのですが見つかりませんでした。マンハッタンのイタリアンレストランでピチを出す店は、私が知る限り2軒です。まだそのどちらの店でも食べていません。

数ヶ月前のある日、相棒がオシャレなショッピングバッグを持って帰ってきました。中を見ると高価なオリーブオイルのボトルとピチが入っていました。「グランドセントラル駅の中にあるオリーブオイルの店でピチを売ってたから早速買ったんだよ」と嬉しそうな顔で言いました。「NYでピチは手に入らないと思った」と相棒が店員さんに言うと「多分、ここでしか販売してないでしょう」と言ったそうです。相棒は時々グラセンを通りかかることがあるとピチを買って帰ってきます。

私は普段ホールウィートのパスタを使っていますが、ピチだけはこの精製したものしか手に入りません。マリネラソースに絡ませると、とても美味しそうな色に仕上がります。普通のパスタよりさらに10〜20分ほど長く茹でて、それでやっと中に芯のあるアルデンテになるほどしっかりしたパスタです。

今日の相棒の夕食は、ピチのマリネラソース和え、ポートベロマッシュルーム・ステーキ風オリーブオイル炒めと添えにホウレン草炒め、キュウリとトマトのサラダ (キュウリはピクルス用の小ぶりのカービー、トマトはクメイトー)。

写真でも分かると思いますが、この夕食セット、小柄な日本人だと二人前の分量ですが、相棒はさらにピチのお替りしました(笑)。私はというと、早めに一人で食べたので、相棒の夕食を作りながらフラットベーグルにフムスとシラントロを挟んだサンドイッチを食べてお終いにしました(笑)。相棒が7時ごろまでに帰ってくれば一緒に同じものを食べるんですけど、そうなると3人前作らないとならなくなる...。