ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

週末の映画三昧

Grand Piano

興味深く始まるのですが、だんだんバカバカしくなってきます。それでもまぁ、大きなサファイアのような眼、大写しになってもまるでマネキンの如き人間味のない顔、喋りながら鍵盤を引くため3週間の特訓を受けたElijah君の手を楽しむことができます。ミステリーですがまるで小話のような軽い作品でした。
Blood Ties
監督はフランス人。2008年にフランスで映画化された作品のリメイク。舞台をフランスから米国ニューヨークのブルックリンに移し、70年代の兄弟、兄は犯罪者、弟は警官という二人の皮肉な運命を描きます。上映時間は少し長いのですが無駄のない監修で、とても良かったです。一般にリメイク作品はオリジナルに劣る愚作が多いのですが、そしてこのオリジナルを観ていないので比較は出来ませんが、私はこの作品なかなかの佳作だと思いました。


Le Week-End

英国作品。結婚30周年記念にパリに行った英国の老夫婦の話。始まって10分もしない内に席を立って帰りたくなりましたが相棒が居るので我慢していました。役者たちの演技は悪くないのですが、ストーリー(老夫婦の考え方や行動)に腹が立ち、気分が悪くなって息をするのも苦しかったです。私の嫌いな似非インテリ風で、サルトルだのボーボワールだのがチラつき、いい年をして軽犯罪を犯罪と思わない老いた連中、「インテリならば何をやってもいいのか、このクソ」と言いたくなりました。終ってから首や肩が凝り、胃がムカついて、しばらく相棒と話すこともでず、ムスッとしてました。帰宅してから老妻役の女優の年齢を調べたら私と同じ年でした。私は彼女を70歳代かと思っていました。