ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

週末に1本観ました

Cold in July
<最近、駄作に多く当たってがっかりしていたのですが、これは久しぶりの佳作でした。無駄のないカットで進み、話がダレることなく、最後までハラハラしながら観ていました。根底にながれるテーマが保守的なのもいいです。

役者も気に入りました。特にSam Shepardがいいです。この人、若い頃はただのハンサムに見えて、あまり好きではありませんでしたが、老いてから(今年71歳)目に凄みが出て、とてもいい顔つきになってます。去年 Mud(5/2013)を観た時、この人の凄い雰囲気に気がついたのですが、感想にはうっかり書き忘れていました。老い過ぎない内に何か一つ主演を演じてもらいたい気がします。

Don Johnson、老いていまだにチャーミングなのが嬉しいです。あの目が変わっていません。この作品では、真っ赤な車を乗り回す、笑えるほど派手なテキサスの元気な老人という役柄をこなしていて面白かったです。

銃を使う話で、日本人一般にはあまり受けない作品かも知れません。

作品の内容とは直接関係ないことなのですが、ちょっと不可解なのは、この映画、NY市内ではたった一カ所の映画館でしか上映していないのです。それもビレッジの小さなインディ映画館で、さらに、その館内でも特に小さい劇場で上映されていました。どのくらい小さいかというと、席数が29席。米国の裕福な個人宅でさえ50席以上の大きなムービーシアターを持っていたりしますから、これは小さすぎます。