The Rover
世界恐慌の10年後のオーストラリアという設定。この設定については前もってIMDbであらすじを読んでいなければ私には分からなかったと思います。しかし、設定が分からなくても楽しむことができる作品です。最近とみに渋さを増したガイピアスが寡黙な主人公を雰囲気充分に演じています。もう一人、少し頭の弱い若者をRobert Pattinsonという若い役者が好演しています。今年のオスカー候補に挙げられるかも知れません。私には二人のセリフが聞き取りにくかったのですが、ストーリーは明白で、主人公が自分の車を盗んだ連中を追いつめて車を取り戻すということに尽きます。
最初から「なんでオンボロな車をあれほどまで執拗に取り戻したいのだろう？」という疑問が湧きます。そして最後の最後に「あ〜．．．そうだったのかぁ」と納得する場面を見せてくれます。犬好きな人にはよく分かる最後です。
The Last Sentence
戦時中ヒットラーを批判し続ける勇敢なスウェーデンの新聞記者が圧力と積極的に戦う話を描いたものだと期待していたのですが、ほとんど記者の私生活を描く作品だったのでがっかりしました。ソープオペラのような私生活です。白黒の画面はきれいなのですが、やはりストーリーにハリがないと楽しめません。それにあまりに長すぎて、ホントお尻が痛くなりました。
