ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

 イチゴの買い方

相棒の足の親指が腫れたまま1ヵ月経っても治らないので専門医に診て貰ったら間接骨折していたことが分かりました。例のバージニアの川でひっくり返ったカヌーを元に戻す時、非常に重たいカヌーで足先に無理な負担がかかり骨折してしまったようです。

医者からGel Toe Protector(写真左)という足の指のキャップがあることを教えられ、それを購入しましたが、これで治るわけではなく、痛みを和らげる気休め程度のものらしいです。親指が痛いとは一度も言わない優しい相棒です、完治することを願って止みません。


さて話は変わって、今はイチゴのシーズンです。スーパーで買うより、道端のベンダーから買う方が安くて美味しいです。この間、2箱で4ドルというイチゴを買ったら、まぁまぁ甘くて美味しかったので、また同じベンダーに買いに行きました。同じ場所に店開きしていても売ってるおじさんが違っていることがあります。きょうはこの間と違うおじさんでした。

私が積まれたイチゴの容器を取り、プラスチックの容器の小さな穴からイチゴの匂いを嗅いでいたら、このおじさんが大きな声で「やめれ!やめれ! 匂いなんて嗅ぐな! 鼻をつけるんじゃない!!」と叫ぶのです。「鼻なんかつけてないわい。匂い嗅いでるだけ。フルーツは買うとき匂い嗅ぐもんでしょ」と私が言うと、おじさん強気で「ワシはそんな売り方しないんだ!鼻なんか近づけると他のお客さんが買わなくなる」と言うのです。それを聞いて「私の鼻はそんなに汚いんか!?」と言いたくなりましたが言葉を飲み込みました。

ま、腹は立ったのですが、イチゴの熟れたいい匂いがしたし、しかもこの間より安い2箱3ドルになっていたので、ワタシャ買っちゃいました(笑)。おじさんも苦笑いして釣銭をくれました。こういう侮辱的なやり取りはNY市ではよくあります。私はいつまで経っても侮辱されることに慣れませんが、それでも早めに忘れて気分転換ができるようにはなりました。

相棒にEメールでこの「侮辱」の話をすると「君の鼻は汚くない。君の鼻は完璧だ。そいつの手より君の鼻の方がよっぽど清潔だ。客はそいつの手で掴んだフルーツなど汚いから買わん方がいい」と慰めてくれました。持つべきものは理解ある優しい夫【注:蛇足ですが「完璧」という意味を真剣に受け止めてはいけません】