ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

メイン州スクーディック半島の旅 (5)宿の浜辺

さて、旅の食べ物の話が済みましたので、あとは散歩や景色の話が残ります。今回特筆することはないのですが、思い出せることを少し書いておきます。

小さなコンサート
♪着いた日の夜、宿でコンサートがありました。開演時刻と食事の時間が重なりそうなので私たちは聴きに行くことを諦めていました。ところが食事を早めに済ませることが出来たのでインターミッションの後に後半を聴くことができました。小さな町の小さな音楽会、たいして期待せずにイスに座りました。

ピアノが始まり、そして気が付くとチェロの音がいつのまにか加わっていました。まるでマジックのようで私はいつしか引き込まれていました。2部でフルートが加わり、こんな素晴らしいハーモニーを聴いたことがあっただろうかと思いながらその調べに聴き入っていました。あとで男性ピアニストと女性チェリスト(中老のご夫婦)はヨーロッパコンサートで成功するほどの腕前であることが分かりました。♪


たった二日の晴天
例えば今回のように4泊5日の旅は、到着日と帰る日は移動に時間を費やし、目的地でゆっくり楽しめるフルデイの日数は3日となってしまいます。今回そのフルデイの内、1日は嵐で天候が悪くなってしまい、晴天で楽しんだ日はたった2日となりました。

その少ない晴天のフルディに楽しんだのはスクーディック半島の海岸沿いの岩場の美しさでした。アーケディア国立公園の大部分がマウントデザート半島にありますが、東側の一部が隣のスクーディック半島に及んでおり、その岩場の美観は小規模ながらマウントデザート半島に劣りません。

次のフルデイは、午前中、湿地帯の散歩、午後は浜辺で楽しみました。湿地帯は前日の雨で泥水が溜まった道に、足場のために置いてある木材が不安定に浮いてしまって、木材の間に足が挟まり、膝近くまでブスリと入り抜けなくなるほどで、やっと辿り着いた沼と泉は神秘的でしたが惨めな気分は晴れませんでした。トレイルには「鷺の道」という名前がついていたのですが、泉には鷺も見えず、ただただ泥だらけになって失意で戻ってきました。

気を取り直して、午後は宿の前の浜辺に行きました。コンブやワカメが砂浜にあがっていて、洗ってサラダでも作りたくなった私(笑)。[写真は浜の脇にある岩場]

砂浜の東側の岩場からは川が流れ込んで、良い景観となっています。その川の方へ行ってみると硫黄のニオイが少ししました。鼈甲(べっこう)色をした川の水は多分硫黄が溶け込んでいるのでしょう。相棒は今朝散歩した湿地で脛に擦傷をつくってしまったので、私が「脛をその川に浸けたら?」と言うと、傍の岩に背を持たせて川に足をどっぶりと浸け、相棒は気持ち良さそうに座り続けていました。時間はゆったりと流れていくように感じました。[写真は川の水、色はアンバー(鼈甲)]


以前ケープアンを訪れた時にも、浜辺にいる幼児は皆おなじ花形の帽子を被っていて、その可愛さに、ついイラストを描いた私です。この浜で遊ぶ幼児もやはりフリルがヒラヒラした花形の帽子を被っていました。撮った写真を基に、今回もイラストを描いてみました。実際の幼児は可愛すぎて身がよじれるほどでしたが、イラストではその可愛さがうまく出せなくて残念。
言い訳すると、現在は絵を描くソフトを持っていないので、Windowsに付いているPaintという素朴なソフトを使って描いています。マウスで描くので細かいことが出来ず、適当なところで妥協しているため、コレと思う出来上がりが少ないのです。自分でも可愛さがでたかなと思ったイラストは前に描いたこれ(右)。


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