ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

子なしの母の日

NY先週あたりから急に気温が上がり、ここ数日は日中28℃ぐらいまで上がっています。今日は蒸し暑く、やはり日中は28℃ぐらいになりました。明日は30℃ぐらいまであがるとか。
さて、昨日の母の日は湿気もなく気持ちのよい一日でした。ニュージャージーに住む相棒の叔母が先月、個人宅から老人ホームに移ったので、そのお見舞いに出かけました。相棒の故父親の妹です。
クリーム色のバラに薄紫のライラックをアレンジした花を持っていきました。美しく品のある花のアレンジとなりました。写真に撮らなかったのが残念です。
今年12月に99歳になる義叔母は、もう骨と皮だけでベッドに横たわり、食事も自分ではできなくなっていました。若い頃はモダンでお洒落な女性だったらしく、相棒はそんな叔母の変わりように心痛めていました。しかし義叔母はまだ精神はしっかりしているようで嫌なものは嫌とはっきりしていました。「お花をありがとう」とも言ってくれました。見えないだろうと思っていたのですが、お花は分かったようです。きょうあたり、ライラックの細かい花が開き匂って義叔母を癒してくれていたらいいなと思っています。
部屋には義叔母の息子夫婦がきていました。私はこのカップルが好きで、特に奥様のマリーエレンが素敵だと思うのです。もう72歳ですが、いまだに美しく、話し上手で人を飽きさせず、私のような話下手でも安心していられる暖かさを感じるのです。その日マリーエレンが持っていたバッグがまたステキでした。グリーン系統でまとめた布バッグなのですが、自分で作ったのだそうです。「私、裁縫のインストラクターもしてたのよ」という彼女、とてもセンスのよい布バッグにワタシャ感心することしきりでした。彼女には子供がいて孫がいて曾孫もいます。いつも子供と孫がどんなに素晴らしいか話してくれます。いろいろな身体障害、脳障害を克服して普通の人、それ以上の活躍をしている自慢の子供や孫たちなのです。彼女から話を聴くたび、私は何も努力しなかった自分を恥じる気持になるのですが...またすぐ忘れます。。
さてお見舞いの帰りは近くのイタリアンで夕食をとり、マリネラピザを食べました。ウェイトレスさんが私に向かって「Happy Mother’s Day」と言ってくれましたので「Thank you」と答えましたが、一瞬、なんとも寂しい切ない気持になってしまいました。この歳で子供も孫もないお婆...5-7-5が自然に口をついて出てくるわい。
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