ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

戦友

今朝、目を覚ますと目玉の奥がズキズキしていました。偏頭痛の始まりです。すぐエクセドリンを飲みました。朝一でエクセドリンを飲むと、まるでドラッグのように気分が軽くなって歌が出てくることがあります。今朝は妙な歌が浮かんできました。父が好きでよく歌っていた軍歌です。記憶が悪くなってきた私ですが、2番までハッキリでてきました。3番の最後の歌詞があやふや。

ここはお国を何百里
離れて遠き満州の
赤い夕日に照らされて
友は野末の石の下


思えば悲し昨日まで
まっ先駆けて突進し
敵を散々懲らしたる
勇士はここに眠れるか


戦い済んで日が暮れて
探しに戻る心には
どうか生きていてくれと
...心に願ったに

これは「戦友」という軍歌だったと思います。父は戦友が一人もいませんでした。この歌のような戦友を探して止まなかったのかもしれません。実際にこんな勇敢な兵隊さんはなかなか見つからなかったことでしょう。
なんでこの歌が頭に浮かんだのかな。父の魂が「思い出してくれ」とでも言っているのでしょうか。生前あまり話しをする親子でもなかったですし、お互い分かっていませんでした。私は若すぎて自分のことばかり考えていたし、父も戦争で若さをとられてしまった戦中派に多い自分のことしか考えられない狭心な人でした。本物の狭心症も患ってましたっけ。それでも父は自分のした事を自嘲する態度があり、心のどこかで反省していたのかも知れません。反省しても同じことを繰り返してしまう人でした。父は人に相談することがなかったような気がします。それで解決策が見つからず、繰り返してしまったのです。私がそれにソックリです。相談できる友人または知人ができず、一人で悩み、同じことを繰り返すだけ。今は相棒にいろいろ相談できるので繰り返しが少なくなりました。B.E.D.(大食症)だけはまだ繰り返してますけど。父が「相談できる人ができてよかったな」と言ってくれているのでしょうか。