週末に2本観ました

Pawn Sacrifice

若くしてチェスの天才となったBobby Fischerの頂点に上り詰めるまでの半生を事実に基づいて描いています。深く掘り下げることは避け、面白いところだけ拾ってまとめているので見やすい作品となっています。別の面から、つまり個人生活のマニアックな面を掘り下げた作品が出来たら、また面白いだろうなと思います。Tobey Maguireはプロデューサー兼主役。背が低いのが少しだけ気になりましたが、事実に基づいた作品を作る際、外見が本人に似た俳優を使うことや本人に似せるメイクをすることに重点を置くことに疑問を感じている私は、雰囲気や作品にあった演技の出来る俳優なら、多少の違いは問題ではないと思いました。


Black Mass

主演のJohnny Deppは私の好きな俳優ではないのですが、相棒が事実に基づくこの作品に興味を持ったので観てみました。

Whitey Bulgerという実在するボストンのギャングの話。 バルジャー本人はまだ生きているそうです。作品は、まぁよく出来ている方ですが、ジョニーデップのメイクがお粗末で、最後まで気になりました。白粉(おしろい)が粉ぶいていて無理に白くしているのがバレバレ。薄禿げ頭や白髪のカツラも不自然。それから、これはメイクとは関係ないですが、他はどこも皺が寄るのにプロテーゼかなんかが入った鼻筋にだけ皺がよらないデップの顔自体も何んだか不自然。バルジャーがハンサムなので何とか似せようとしたらしいのですが、徒労に終わった感じ。この不自然なメイクで思い出したのがシチズンケインCitizen Kane(1941)という作品。まだ若かったオーソンウェルズが老人を演じる際のメイクが恥ずかしいほど酷いのです。でも75年以上も前のメイクだから許せますが、今この時代にデップに施したこのメイクはいただけないです。

さて内容の方は、縄張りを広げるため冷酷な殺しを続けるギャングの話が並列するのはGoodfellasによく似ています。興味深いのは、バルジャーの弟が州議員、大学教授などという高尚な職に就いていた人であること。兄がギャングで人殺しをし続けているのにその弟がよくも議員を続けていられたと感心します。マサチューセッツはケネディ議員に代表されるように汚職蔓延の州で、その可能性は頷けますが、それにしても酷いと思いましたら、作品の最後に、ギャングの兄をかばったことが分かり、弟は職を離れなければならなくなったという説明がありました。

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