腐っても鯛、老いても鷲

日本を離れて44年、日常、人と話すことより書いていることの方が多い私の日本語は昔のまま淀んでいます。今は使われない諺(ことわざ)がチョイチョイ出てきたり、私特有の妙な擬音表現もあって、グーグル付録の翻訳ツールを通すとトンでもない英訳になります。

以前にも書きましたが、昨年あたりから相棒が私のブログを翻訳ツールで英訳して読むようになり、ある時「差し歯」のコラムを見た相棒が「コレ、日本語では何と書いたの?」と訊いてきたのが例のGray-Faced-Buzzard(鸇サシバ、タカ科)。「差し歯」が鳥の「鸇(サシバ)」と英訳してあったのです。しかしこれは考えてみるとレベルの高い語彙の誤訳で、笑いながらも感心したものです。

ツールの訳でいまだに分からないのが、「ひゃぁ!」という擬音表現が Hitachi does not stand と訳されていたこと。最初の「ひ」が「日」になり「ゃぁ!」がどういう思惑か「立たない」?だから日立が立たない??

相棒は妙な英訳でも、一緒に過ごしていることなので「だいたい推察できる」と言っていますが、3割ぐらい理解できても7割は謎だと思います。

今チョット、最近の映画YOUTHのコラムの最初の部分
腐っても鯛、老いてもマイケルケイン。相棒役のハービーカイテルも捨てたものではありませんでした。
を英訳ツールでみてみたら、こうなっていました。
Thailand also rotten, and Michael Caine also put. Buddies Auditors Harvey Keitel did not even imply was discarded.

これを日本語に逆訳してみると、
タイも腐る、マイケルケインも置いた。相棒監査役ハービーカイテルは捨てられたことに触れることさえしなかった。

魚の「鯛」が国の「タイ」、「老いても」が「置いても」。「捨てたものではない」という日本語特有の言い回し、否定的言葉の否定をして肯定的意味合いにする訳は難しいです。英語にもダブルネガティブという表現法がありますが、間違った使い方をする人が間々います。この「間々」の使い方も今はしないでしょうねぇ。

ついでに「腐っても鯛、老いてもマイケルケイン」をweblio翻訳サイトで英訳してみたら、こう訳されました。(Weblioのリンクはhttp://translate.weblio.jp/)


Even if grow old An old eagle is better than a young crow; Michael Caine

私ならnot to mentionを使うところですが、諺の雰囲気を出すのにセミコロンを使うなんて心憎いですねぇ。ただし、これだとマイケルケインを「カラスよりましだ」と貶(けな)しているように誤解されないかと心配です。