In the Heart of the Sea 観ました

In the Heart of the Sea


小説「モービーディック:白鯨」ではなく、その元となった実話が語られます。CGということが分かってしまう背景は、リアルなものを求める映画としてはマイナスかも知れませんが、この作品は動く絵本を開いたようなメルヘンチックな作品で、反っていい雰囲気を出しているように思えました。ロンハワード監督独特の観客を引き込む表現法は、まるで円熟したストーリーテラーから話を聞いているようで、昔の子供の心に戻って冒険物語を楽しんでいる自分がありました。ただし、メルヘンチックな雰囲気とは裏腹な、究極の状態に陥った経験を持つ人だけにしか理解できない現実的な問題が露わになるのでご注意。
この作品と実際の話と小説の3つを比べてみると面白いかも知れません。実在した捕鯨船Essex号の生き残りの船長、一等航海士、キャビンボーイがそれぞれ回顧録を書いているそうですが、芥川の「藪の中」のように三人三様の話になっているらしく、読んでみたくなります。