塞翁が馬

掲題は、最近よく思う言葉です。世の中、何が幸いして何が災いするか分からないです。
私は何でも太く生まれました。骨も太く、毛髪も太く、もちろん身体全体も太く、特に四肢が太くて、このため人生の半分以上自己嫌悪に悩まされ続けています。
ところが、ここ十数年ほどの間に髪の毛を褒められることがよくありました。それも全く知らない女性で、道をすれ違った人とかバスに乗っていた人とか、なにもわざわざ言うほどのことでもないのに、私に近づいてきて「美しい髪」だとか「素晴らしい量の髪」だとか褒めてくれるので意外でした。どうも、こちらの人にとっては大江山酒呑童子のように太い髪が羨ましいようです。最初は「なんじゃい」と思って嬉しくもなかった私ですが、何度も言われるとその気になってくるのが不思議です(笑)。私の歳になると薄毛に悩む女性が多くなるのですが、私はまだその悩みがありません。若いとき嫌った太い毛ですが、今はありがたいと思うのです。
骨も太く丈夫な方で、まさか骨粗しょう症になるとは思っていませんでした。骨粗しょう症は特にこちらの女性に多いため、私も一応、腰関節の箇所でそう診断されたのですが、今年になって「寛骨臼蓋形成不全」という生まれながらに臼蓋が不全であるという明確な診断を受け納得しました。症状が骨粗しょう症に似ていたための誤診であったかも知れないと今思います。臼蓋不全は残念ですが、骨太のためこの歳まで持ったようで、骨が細かったらもっと若い時に異常が出ていた可能性があります。女性らしさのない骨太を憂いでいた私ですが、今はありがたいと思うばかりです。
次に私の性格に多大な負の影響を与えた脚の不格好さですが、これがまた今は助かっているのです。腰関節置換手術のあと、腰関節を鋭角に曲げることを避けるため、普通のイスではなく、高いイスかまたは普通のイスに厚いクッションを置いて高さを調節して座るよう指示されるます。脚の長いこちらの人たちは、膝から下が長いのです。格好いいですよね(悔しい)。しかしそのために普通のイスに座ると必ず鋭角になってしまうのです。ところが私の脚は膝から下が短いため、それほど注意しなくても鋭角になりません。ま、一応6週間ほどは高いイスに座るようにしますが、うっかり普通のイスに座っても被害が少ないので助かります
一番嫌いだった超不格好な私のこの脚、絶対にありがたいなどと思うことはないと思っていましたが、今だけはありがたい。太くて短く、特に膝下が短いことで立っても安定しており、術後に歩いてもふらつきが少なく、そのため回復が早くなっているようです。
ホント、世の中、何が幸いするか分かりませんね。負け惜しみも多分に入ってますけど....。