ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

盛者必衰の理

近頃、時代に取り残されていくという感覚を味わっています。5,6年ほど前から街の小売店で、私の探しているものが見つからなかったり店頭から消えさっていたりします。私が使っているものが今の世代では使われなくなってきているのです。最近はTVニュースも見ないせいか、今の世代の感覚がまったく分かりません。さらにYouTubeなどで日本の番組を見ていると若い人たちの話し言葉や単語が理解できず、ファッションや美的感覚も異質に感じ、どうやら私の世代が終わりに近づいているという現実を自覚する時がきたようです。

私の世代は人口の多さからか統計学的にもかなり世に憚っていました。戦後のボロ貧時代に生まれ、親たちは負けた戦争のことを隠す傾向にあったため自国の罪の意識がなく、学業に邁進し、日本の経済発展のため貢献し、経済大国にまで上り詰めた時代で、それはそれはエネルギッシュな世代であったと思います。その世代も徐々に死に絶えて消えていく時期に入ったようです。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす...

欧州も退廃の一途を辿っているようです。私が若い頃は米国にまだ英国文化を重んじる姿勢が残っていたのですが、今はそれもなく、英国や欧州の歴史や文化を無視する連中が国々を占領して退廃に拍車をかけています。

っと、こんなことを考えていたら、フランスで続けてテロがあり、移民緩和政策を進めている国の中で次々とテロに襲撃されるというニュースが入ってきました。ドイツでのテロも時間の問題でしょう。(と書いたあとでドイツの列車内で斧を振り回し「偉大なるアラーの神」と叫ぶ男が20人以上を負傷させたというニュースがありました)
レフティストは「モスリムの99%は善人で、たった1%がテロリストだ」と移民制限に反対します。しかし、例えば、たった1%だからと癌細胞を身体に受け入れる人が世の中にいるでしょうか。存在率の問題ではなく、存在自体が問題なのです。
テロリストの存在する国の人は、ただ、助けてくれと他国に入国を要求し、受け入れられなければ「モスリムに対する差別だ」と怒りますが、簡単に受け入れられれば、それを利用してテロリストが入り込むのは必然、他国の国民に多大なリスクを負わせることになります。「差別だ」とありもしない権利を振り回す前にテロとの関連性がないことの身の潔白を証明する努力が先ではないでしょうか。誠意が見られないのが残念です。