一皮むけば

週の初めにエコー検査を受けましたが、その時ふと感じたことがありました。プシューッ、プシューッという血液パンピングの音とシンクロで動く弁膜をじっと見ていて、自分の意志の届かぬところで身体が活動していることに改めて未知の力(神?)を感じました。ピョロロ〜、ピョロロ〜と心もとなく靡(なび)く弁膜がとても老いて疲れているように見えました。「最初はきっと元気に動いていたんだろうなぁ。今はもう疲れているんだなぁ」と弁膜に同情する私。
もし身体の中を毎日このように見ることが出来たら、人々の生活態度は変わるのではないでしょうか。見えないと勝手なこと無理なことを平気でしてしまいます。
生物の身体って骨の周りに粘膜やら何やらで柔らかいものを包み込んで皮膚でカバーしているけど、その皮膚がないとかなり気持の悪いものです。中身と外見の違いが大き過ぎます。世の中、何事も一皮むけばこんなものなのだということなんでしょうか。

遠くから見るとブルーマーブルのように美しい地球ですが、近くへ寄ってみると、血なまぐさい人間や生物の争い、汚物、バイ菌、そんなものが包み込まれているのが見えてきます。

ふと思い出したのが、こちらの諺(ことわざ):
法律とソーセージの製造過程は見ない方がいい
つまり「想像を絶するほど汚い」ということでしょう。法律がつくられるまでには汚職賄賂恐喝さらには人殺しまで行われることがあるでしょう。ソーセージも屠殺場の情景やら腸(はらわた)を出して腸詰めをすることなどを考えると恐ろしい。
それでも出来上がった法律には有益なものもあるし、ソーセージは美味しいし、人間はそういう表裏にまみれて暮らしているのだと自覚しなければならないようです。