ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

母の電話

きょうは911襲撃15周年。ヒラリーさんは式典で熱中症にかかったとかでヨロヨロしながら早退したというニュースがありました。これでは例え、例えですよ、大統領になっても務まらないですね。

さて、昨夜12時ごろ散歩兼夕食から戻って来ると留守電に午後7時半ごろ日本からのメッセジが残っていました。「エクスキューズミー...いないのか?...電話間違えたかな...」という母の声でした。寂しくなると「話の通じない娘」の私にさえ電話をかけてくるようになった母です。一応母に電話をかけてみましたら、ひどくトンチンカンなことになって、こういう人を毎日相手にするとしたら疲れるだろうなぁと思いました。
私が「留守電にメッセジが残ってたから電話した」と言ったのにぜんぜん聞いていなくて「あらぁ、思えば思われるだねぇ。お前のことを思っていたら電話があるなんて」と母。そして「そういえばきのう電話したんだけど間違えてかけちゃったみたいで」などとも言い出すのです。「きょうの早朝(日本時間)」の電話を「きのう」と思ってしまっているようです。「間違いでなくて、ちゃんとメッセジ残っていたわよ」と言っても「あら、間違いだったと思ったわ」と言うだけで、どうしてもメッセジが残っていたことが理解できないようでした。っというより、娘が母を思って電話してきたと思い込みたいようでした。
あとは同じ話ばかりで、ウンウンと聞いてあげました。日本にも「聞いてあげるサービス」があるらしいけど、値段が高いみたいだから私で代用すれば安く済むなら、それでいいと思ってます。
ちょっと意地悪でDVだったけど適当に育ててくれて老後の心配もかけない親なので、私は自分のことだけ考えればいいのが有難いです。母の老後が安泰なのはそれだけ心がけが良かったのでしょう。ただ人の心をつかめない母なので寂しい思いをしてしまうのは仕方のないことです。
人間、若い時期に周りが賑やかだった人は老後だれも居なくなると寂しさが辛くなるようです。義母もそうでした。4人姉妹で毎日賑やかだった生活から一人また一人と姉たちが逝ってしまって寂しくてたまらなかったようです。子供の頃から殆ど一人だった私は、相棒のほか誰も友人がいなくても寂しさを辛いと思うことはなく、YouTubeを見てゲラゲラ笑っています。こうやってブログに書くことで寂しさが発散できているのかも知れません。