週末に2本観ました

Mia Madre


舞台はイタリア。映画監督をしている女性の母親が入院、先は長くないと分かります。教師をしていた立派な母親が「老いると頭がバカになる」と言い出し、徐々に衰退していくのを見るのが辛い女性の姿を描いています。ストーリーには同情するものがありますが、深く掘り下げていないので面白さに欠けます。
私たちはJohn Turturroが出ているので観てみることにしました。Turturroの特異なキャラクター、特徴のある気持悪さ(笑)というか真面目なのか気違いなのか分からない雰囲気に興味が湧きます。「クレイジーなのは演技でなく本人そのまま」という話を聞いていますので、画面での演技がさらに可笑しく思えました。私としては嫌いな作品ではありませんが、一般向きではないかも知れません。特におススメはしません。


Finding Altamira


この作品、あまり感動的には出来上がっていませんでしたが、憧れていたアルタミラの壁画とその発見の裏話は興味深く、また当時の服装、スペインの古い町、石造りの建物、遠くに青くかすむ山、緑の森、等々、息を飲むほど美しい画面が次々に現れ、私を飽きさせませんでした。

【余談】 私がAltamiraの壁画にであったのは、中学の頃の美術の教科書の中。見たこともない美しい色合いの褐色、躍動感のある洗練された線描きと形にスッカリ心を奪われました。そしてそれが石器時代の人によるものだということが深い驚きで、それからずっとアルタミラの洞窟に行ってみたいと思い続けていました。
20年か30年ほど前、スペイン領事館か旅行会社か忘れましたが、そこでアルタミラの洞窟の見学について訊ねたことがあります。その時は「3カ月前にスペイン政府当局に手紙を出して許可を貰うこと」と言われました。「3カ月前とは厳しいなぁ」と思い、スペインへ確実に行くかどうか決めてから手紙を出そうと考えてはいたのですが、そのまま今に至っています(スペインは南のアンダルシア地方とコスタデソルを訪れたことがありますが北のサンタンデールは訪れませんでした)。
そして実際の見学はいつの頃からかそれ以上に厳しい規則ができて、予約しても2〜3年は待つことになるというようになり、いまでは空気に触れた壁画の損傷が激しく「保存のために一般公開はしない」ということになってしまいました。洞窟近くに美術館ができており、そこで実物でなくリプリカを見学できるようになっているそうです。また、リプリカならサンタンデールまで行かなくてもマドリッド、ミュンヘン、日本と3か所の美術館にも展示されているということです。日本にリプリカがあるなんて凄いです。