がっかり寿司屋

ここ十数年、昔味わった寿司屋の雰囲気をもう一度だけでも味わいたいと思っていました。白木のカウンターに座って、愛想のいい板さんを前に好きなものを注文する。板さんがサッと握って出してくれる。時折板さんが「上り鰹もいいけど、下り鰹もさっぱりしていいんですよ」と魚の話をしてくれる。軍艦巻きの醤油の付け方も教えてくれる。板前さんの心意気が入っているのが寿司の値段。

バカ高い寿司屋は避け、私は手ごろな値段の寿司屋を探します。しかし、そういう所はインチキ板前が握ってます。ニューヨークだから仕方がありませんが、客と話もできないのに一人前にカウンターの中に立っているのを見ると何やら嫌気がさしてくるのは私がいじわる婆ぁだからかな。

 

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さて、きのう「魚がし」という寿司屋に行きました。値段も手ごろ。白木のカウンターがとてもイイ感じで、ここなら気さくに日本を味わえるかもしれないと思ったものです。

[写真は借物]

カウンターには経験ありそうな感じのグレーの髪の日本人の板さんがいました。ところが私たちが座ると20代の若い板さんが出てきました。日本語で話しかけたら「日本語が出来ない」と堂々と言いました。申し訳なさそうな顔はしません。グレーの板さんはこれからくる予約客のために準備しているようです。私たち見限られたもんですなぁ。ま、ネタがいいので誰が握っても美味しいのですが、この板さん、サっと握れない。頼んでも5分ぐらいネタさがしやら何やらやってます。ネタを切ることも出来ないようで、切ってあるのを探したりしてました。そして「お好み」を知らないらしく、注文すると、いちいち別々の皿に入れて出してきます。何のためにカウンターに座っとるんじゃ、と情けなくなりました。

この若い板さん、多分中国人かなぁ、もちろん魚の話もできないし、ほとんど喋らない。中トロは脂身に甘味もなく不味かったけれどヒラメが美味しかったので「美味しいね」と褒めて、刺身や寿司で何度か頼みました。それでその板さん最後に「日本人はヒラメやアジが好きだね」と言いました。「アジは光物でワタシャ苦手だけどヒラメはいいね」と答えました。シャレにもならない会話でした。‘

店のヒラメをしめたのはグレーの板さんだろうし、このインチキ板さんは美味しくしめたヒラメをシャリに乗っけるだけなのに、まるで自分が寿司を作ったような態度。分かっとらんなぁ。でも頑張っていい板さんになって欲しいとは思うけど。

イライラを隠し、美味しそうに寿司を食べましたが、会計は結局高くなりました。どうせインチキ板さんの寿司を食べるなら、安くて美味しい「天山」でテーブルで食べるのが一番だなぁと後悔。もうこの店には行かないです。バイバイ。