5日目 (トラウトポイント → ルーネンバーグ → ハリファクス)
朝食のあと、ゆっくりチェックアウトの支度をしました。
この宿にいると時間がゆったりと進行するような感覚に陥り、アインシュタインの時間の世界が分かるような気になります。
部屋の造りも落ち着いていて、ベッドなどの家具も木を削らず、木の皮の付いたままの丸木で出来ていました。机の脚も自然の木の枝の曲がり具合をそのままに利用してあり、しかしピタリと安定していることに職人気質を感じました。
次の宿、ハリファクスに行く途中、ルーネンバーク(Lunenburg)という港町に寄りました。ここはユネスコ世界遺産に選ばれているそうです。
湾の向こう岸に、町並みの写真を撮るスポットが決まっていて、私たちもそのスポットから写真を撮りましたが、なぜか月並な写真となりました。
しかし町を歩くと、とても綺麗な港町で世界遺産さもありなんと実感します。
船着場にありがちな潮が腐ったような臭いも全くなく、清潔で私はとても気に入りました。
ノバスコシアの車のプレートのデザインにも使われているブルーノーズⅡという船がクルーズから戻ってきて船着場に停泊するのを見ました。昔は漁船とスピードレースの両方に使われたらしく、この辺では有名なスクーナーらしいです。
その有名なスクーナーよりも私の目に止まってグッとさせられた船があります。
Europaという名前がついたスクーナー。帆を下ろしたスケルトンの状態でもなぜか私の心を惹く船です。満帆の姿が見てみたいと思いました。
船着場を離れて町中に入ると緑橙赤とまるで信号機のような派手なペンキが塗られた家が並んでいました(笑)。
世界遺産ということなので、もっと歩き回りたかったのですが、時間が迫っていたのでハリファクスへ向かいました。
ハリファクスに着いて暫くすると雨が降ってきたので、ホテルから歩いて行ける近くの港のレストランで夕食。ここのロブスターは茹でるのではなく蒸しているので味が流れ出すこともなく、細い足の一本一本まで肉が詰まっていて大変美味しいものでした。帰りは少し濡れましたが急いでホテルに戻りました。