ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

朧げなる記憶

YouTubeで日本のクイズ番組をみていたら「モナリザが日本で初公開されたのは1974年」とありました。あれ?ワタシャその2年前に日本を出ているのに、そのモナリザを見た記憶があるんだわぁ。

どの年だったか考える時、いつも「日本を離れる前だから」とか「まだ日本に居た時だから」と逆算していたので、モナリザも1972年より前だと思っていたのです。

美術館内で長い列に並んでノソノソ歩き、やっと彼(か)の絵の前に来てみると薄暗い照明の中にがっかりするほど小さな額があるのを見た記憶があります。っということは74年に私は日本に帰っていて、たまたまモナリザが来たので見に行った、とも考えられます。まさか見てないのに見たという記憶になってしまったということはないだろな?

何にしろ、観てもあまり感激しなかったことを憶えています。絵を見た時、感激のあまり背中にゾッと戦慄に似たものが走ったのはモネのでっかいハスの絵の一枚でしたっけ。ダビンチにそれを感じないのはクラシックやルネサンスに対する私の波長がズレているからでしょう。ま、ズレたものはズレたまま美を楽しめばいいのだと思っています。

私は数字が苦手。電話番号など憶えられません。日付や時間が錯誤してしまいます。歴史でも年代が定かではなくなってます。自分のことでも相棒に「いつだったっけ?」などと訊いてしまうのです。それで日本を出た日を基準にすることを1つの手段としていましたが、その方法も前述のように定かでないと気が付きました。ま、人生の大半済んでしまったから、もうどうでもいいけど。