昔のニューヨーカーの一面

YouTubeで日本のドラマを見ていたら、お店での正直な売買の様子が描かれたシーンがあり、それで思い出したことがあります。米国、特にニューヨークのような都会は正直な所がないように思われていますが、昔は日本と同じぐらい隣近所の馴染みのような正直さがまだ残っていました。

45年ほど前、私がクィーンズという地域に住んでいた頃のことです。そこは一応ニューヨーク市に含まれています。住民は昔から住んでいる人が多く、馴染みのお店がありました。ある日、私がドラッグストアで買物をして、家に戻ってから釣銭に間違いのあったことに気が付きました。記憶が薄れているのですが「20ドル札で払ったのに10ドル札分の釣銭しかなかった」というようなことだったと思います。私は一応その店に戻ってそのことを言うと、お店の人は「最後に売上の精算をして10ドル余分が出たら返しますから、明日来てください」と言いました。そして翌日行ってみたらニコニコして10ドルを返してくれました。私はまだニューヨークに来て2、3年で頭の中は日本のままだったようで、その時はそれほど感激しませんでしたが、今思うと「良い時代だったなぁ」と懐かしくなります。