ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

ハンサム?

言葉の変遷は凄い勢いで進みますね。突然変異と同じくらい早い。45年以上も日本を離れていてYouTubeで日本の若者の話を聞くと何が何だか分からなくなっていることでそれを実感します。

例えば「告白」という言葉がレベルの低い別の意味合いで使われ始めているようです。老婆の私にはせっかくの言葉が汚されたような嫌な気持になりました(笑)。

しかし、私が日本に居た頃に使われていた日本語もその前の時代からは掛け離れた意味になっていたでしょうから、自然の成り行きであって逆らうべきものでもないのでしょう。

こんなことを思ったのは handsome という言葉を使おうとして、何でこの意味になったのだろうと思い、調べてみていて、言葉の意味の変遷を感じたのです。日本で古文でも専攻していれば言葉の意味が時代時代で違って来ることぐらいとっくの昔に認識すべきことなのでしょうけれど、私は老いてつくづく感じるようになったのです。

handsome (adj.)

  1. 1400, handsom "easy to handle, ready at hand," from hand (n.) + -some (1). Sense extended to "fit, appropriate" (1550s, implied in handsomely), then "having fine form, good-looking, agreeable to the eye" (1580s). Meaning "generous, on a liberal scale" (of rewards, etc.) first recorded 1680s.

source:  etymonline.com

 

15世紀 hand-some『手で扱うに容易』という意味合いで、16世紀には意味の幅が広がり『適切』という意味で使われ、その後、形良い、見掛けの良い、目の保養になるという意味にもなり、17世紀には『気前の良い、大判振る舞い』という意味合いにも使われた記録がある。

出典:etymonline.com

  今 handsomeは美形という意味に使われますし、handsomelyは大量という意味に使われ、例えば、かなり多く支払われたという意味でHandsomely paidなどと表現されます。