A United Kingdom 観ました

A United Kingdom


私がフィクションより実際にあった話を基にした作品を好むのは、信じられないほどの苦境を乗り越える主人公に畏敬の念が湧き、考えさせられることが多いからです。この作品も然り。
この作品は1940年代に実在したボツワナの若きキング(後に大統領)の苦境を描きます。上からの抑圧が大嫌いな私にとって、植民地主義国英国の横暴さには腹にすえかね、ムカムカしながら見ていました。
平等ということは、一方にだけ平等ということはあり得ず、例えば人種差別を無くすにも、白人社会だけでなく黒人社会にもある人種差別を無視することが出来ません。平等というのはすべてに当てはめなければならないということ、そして国益は国民全てが潤うことを目的とする、などなど、こういう考えのキングまたは大統領がアフリカ諸国にもっと多くいたならばアフリカ大陸は今頃、住みやすい所になっていたことでしょう。
この作品にしても前回観たNASAの数学者の作品にしても、黒人の素晴らしい前駆者がいたことに驚かされます。驚かされるというのは後継者を知らないからです。それとも私が知らないだけで、素晴らしい人々がアフリカ諸国を先導しているのでしょうか。
余談ですが、一つ気にかかったことがあります。出産の場面で赤子を下に産み落とすように女性が垂直になっているシーンがあったのです。ハリウッド映画では産婦が横たわって唸っているシーンをよくみますが、横になるより、このように縦になっていた方が重力も加わって生みやすいだろうと思ったのです。子供を産んだことのない人間の考えでしょうか?