携帯カメラの脅威

マンハッタンでは、交通量の多い場所にあるバス停車には車が駐車(違反)していて、バス停に近づけないバスは止まらずに通り過ぎて行ってしまうことがあります。雨の日や雪の日などには、やっと来たバスに通り過ぎられると、バス停に駐車違反している車を訴えてやりたくなったものです。(写真は2枚とも借物)

さて、先週金曜日、私は6番街セントラルパーク近くのバス停でバスを待っていました。ここも交通量が多く、違反駐車は日常茶飯事。荷物を降ろすトラックなどがいつもバス停を塞いでいる悪名高いバス停。この日バス停の前に高級車BMW黒塗りSUVが堂々と駐車していました。私の立ち位置からその車のナンバープレートが丸見えでバス停にしっかり駐車している絵図が眺められました。ふと、これは駐車違反であることが明確に分かる写真が撮れると思いました。そこで私が携帯を取り出してカメラに収める風を装うと、な、なんと!止まっていたBMWがスゥッと前へ動き出したではありませんか!そしてバス停のスペースを空けたのです。こ、こりゃぁいい!
そう思った私は今度はバスが来る方向へ携帯を向けました。いつもは ONLY BUS と白塗りのペンキで書かれているレーンに平気で入ってくる車が、どうでしょう!みんなラインを守ってレーンをあけるのです。これには驚きました! そのまま携帯を持ってカメラを向けているような姿勢でいたら、バスのレーンはすっかり空いて、やってきたバスのドライバーも気のせいか少し驚いたような態度でした。私のしていたことに気が付いて嬉しかったのか、バスドライバーは私が降りる時に手を上げて合図してくれました(笑)。
さすが訴訟の国米国の国民です。カメラに捕らえられた写真は脅威です。何日何時何分にバス停に駐車していたとかバスレーンに入っていたとかをナンバープレートと共にバッチリ映された写真を当局に送られたら大変だと思ったのでしょう。私はあの車が動かずにバス停に陣取っていたら、本当に写真を撮って送りつけていたと思います。消極的で理路整然と話しが出来ず、図々しい人たちと言い争えば負けてしまうといつも悶々としていることが多かった私ですが、この日はスッとしました。