ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

老いる

最近、街の小売店などを見ていても、それが何の店なのか、何を売っているのか判らなくなってきています。婆の頭の中が、時代の流れに乗らず、同じ所に淀み始めたということかな。
「乗れず」と可能の否定でなく「乗らず」と意志の否定で表したのは、若い世代の流れに乗るのが嫌で、自分の意志で淀み始めているような気がするからです。
例えば、レストランなども店構えがあまりにモダンだと嫌になります。そういう店のシェフは若くて、高価な食材、モダンな食材を使えばいいと思っているのか見掛け倒しの盛り付けで、食材の本質を熟知していない料理を出すように思うのです。
映画などにしても、若くて名前も知らないような俳優が皆同じような芝居ぶり、ストーリーも似たようなものばかりで興味がなくなってきています。最近はデジタル化した特撮で、人間が芝居をするのではなくアニメーションで誤魔化している作品が多く、ストーリーも、創作力がない連中が昔の話を作り直す、つまりリメイクの不作品が多いように思えます。
ニュースにしてもテロやら事故やら同じことの繰り返しで「酷い」だの「悲しい」だのと報道しますが、それを阻止する手段の進歩が見られず「なぜ同じこと繰り返しているんか」と虚しさばかり増します。デジタル化がここまで進んで、カメラがアチコチに設置されているので犯人逮捕の確率は大きくなっているようですが、犯罪の数は減少しないという人間の性(さが)に飽き飽きしてくるんです。
これがまぁ老いるということなんでしょうかねぇ。
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