ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

夏の旅 バーモント州 (3) Distant Hill Trail と Distant Hill Garden

Distant Hill Trail

隣町 Walpole に Distant Hill Garden という 個人が管理している庭があり、土日のみ一般公開されています。私たちがWalpole に出かけたのは金曜日で Garden は閉まっていたので、その Garden に隣接している Distant Hill Trail という林の散歩道を探索しました。そこは週日開いているのです。その日は暑く、汗をかいている私たちに蚊が容赦なく食いついてきました。

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 Trail には誰かが積んだと思われる積み石がそこかしこにありました。

多分、接着剤などは使わないバランスだけで積まれている石ではないかと思うので、触りませんでした。後で、これは個人で管理しているMichaelさんが造ったものだと分かりました。残念なことに接着剤なしのバランス積石かどうかMichaelさんに訊くのを忘れてしまいました。

 

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クランベリーの成る沼地もあり、人一人分の幅の板が渡してありました。そこを恐々渡ってみました。バランスを崩せば沼に落ちます。老いた身にはそのチャンスは大きいですが何とか落ちずに渡りきりました。

渡る途中、沼にカエルがいるのをパチリ。

 帰り際、小さなトラクターに乗った人に遇(あ)いました。自分の庭だけでなく、この自然を管理しているMichaelさんでした。Michaelさんと一緒にいた二匹の犬がワンワン吠えながら私たちに走り寄ってきました。一匹は小型のシュナウザー、もう一匹は赤毛のロングヘアダックスフント?だと思いますが、名前はルビー。ルビーはもう相棒に何度もジャンプしながら飛びついて歓迎していました。Michaelさんが言うにはルビーは初めての人には近づかないので、知らない人にこんなに開けっぴろげに喜んでいるのは初めてだと言ってました。

Michaelさんは50エーカーを越える自分の庭とこの自然の林を管理しているらしいです。近くに大きめのポータブルトイレも用意してありました。使った相棒によると中は清潔になっていたそうです。Michaelさんが管理しているからでしょう。ここを訪れる人のためとは言え、個人がそこまでしてくれるのはとても有難いです。また翌日の土曜日にMichaelさんの庭を見学に行くことを告げて別れました。

 

Distant Hill Garden

そして翌日土曜日、Distant Hill Gardenへ出かけました。車を草むらに駐車した途端、赤毛のルビーが駆け寄ってきました。きのうほど興奮していませんでしたがちゃんと迎えてくれました。

Michaelさんが入口で説明してくれる横に大きなビンがあり寄付金一人5ドルとなっていました。寄付金だけで管理しているようでした。相棒は20ドル札しかなく、Michaelさんは釣銭がなかったため、20ドル札をそのままビンに入れました。自主的に管理している人に直接寄付できるのは気持がいいです。いろいろな寄付がありますが、だいたい仲介する人が取ってしまって寄付金の1割ぐらいしか目的に使われないようなものばかりで、私たちは普通寄付は避けますが、このようにハッキリした使い道のものには喜んで寄付したい気持になります。

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庭はロイアルガーデンほど広くはないですが、個人所有としては大きく、それなりにしっかり管理されていて見ごたえがあります。

Michaelさんはアイルランドやフランスにあるストーンヘンジを見て廻り、そのミニチュア版を造ったのだそうです。冬至の太陽にラインアップする石の置き方をしていました。

いろいろな木々や花が植えられ、植物の右下の土の上にその名前が明記されていて、時間がかかるのに真面目なMichaelさんの仕事ぶりに感心しました。私にとってなぜか懐かしい矢車草も植えてありました。

[ 注:後に、この花は『矢車草』ではなく『矢車菊』と言うのだと分かりました。子供の頃から矢車草と呼ぶ人が多かったので正確な名前を知りませんでした ]

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池には魚やサラマンダまでいました。低いブワブワっという鳴き声はカエルでしょうが姿は見えませんでした。下の写真は池に映る岸の岩と草。

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左がサラマンダ。右は鯉でも鮒でもないような、黒っぽい魚。

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花の周りにはいろいろな蝶が舞い、トンボも青い糸トンボや白黒まだらのヤンマのようなもの、それにいろいろな蜂も飛び交っていました。こんな自然に囲まれた生活をしていると心が休まるだろうなぁと思いました。

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多分 Michael さんの作品と思われる 鉄で作った面白いオブジェが庭のアチコチに置いてありました。人型、ドラゴン型、孔雀型、鳥型、などなど。

←これはMichaelさんではなく、別のアーチストの作品のようです。題名が Bee Hotel。本当に蜂や他の虫たちが穴に入ったり出たりしてました。

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 家の裏庭には野菜畑もあり、トマト、ピーマン、ネギ、キャベツなどが育っていました。毎日自作の新鮮な野菜が食べられるなんて羨ましい限りです。

野菜だけでなくフルーツもあり、特にブルーベリーの木には、まだ熟していない青い大粒の丸い実が枝もたわわに実っていました。Michaelさんの渾身の世話で、きっと美味しい実になると思います。

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