ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

Ramen Shop (原題:Ramen Teh) 観ました

Ramen Shop (原題:Ramen Teh/邦題:家族のレシピ)

f:id:nykanjin:20190402095939j:plain

週末の暇つぶし。ビレッジの小汚い映画館の小部屋で上映してました。

日本軍がシンガポールを侵略して地元民を虐殺したという話が底辺にあり、日本人としては少し心地悪さを感じながら観ました。全体に素人作品のような出来上がりで映画館よりTV向きだと思えました。

フードチャンネルのシンガポール食ツァーのような場面があり、そのシーンの女性のセリフがまるで料理ガイドそのもので可笑しくなりました。もう少しセリフに色彩が欲しかった。それと、肉が苦手な私には豚スープに共感できないのが個人的に残念でした。

相棒に中国人と日本人の両親を持つ米国人の友人がいて、その友人の両親はやはり日本人との結婚を嫌う中国の風習に苦労したということだそうです。恋愛は自由ですが結婚となると家族だけでなく国も含めて複雑な柵(しがらみ)があり、それに影響されて悲しい生涯を終えた人々が少なからずいるのでしょう。

新元号

朝、PCで日本のニュースを開いたら【令和】とあり、妙にホッとした気持になりました。知識人たちの間でいろいろ言われていたけれど、ヒョロッと違う簡潔な字が選ばれ、「和」という私の馴染みの漢字で抑えてあったからかも知れません。

私は、日本を離れてからずっと西暦で過ごしていたので昭和の年数も忘れ、昭和天皇崩御のあとの急な「平成」という元号には少しも馴染めずにいました。そんな私ですから次の元号も西暦に押されて薄れてしまうのですが、それでも一応、何になるのか気になっていました。元号の期間中よい年が続くよう祈ります。

picassoesque


f:id:nykanjin:20190329083807j:plain

数日前、20年ぐらい前に盗まれたピカソの絵が見つかったとかいうニュースがありました。

ピカソは、彼の好みの色彩をその筆遣いと自由な変形で描き、見る人をバカにしたようでもあり、しかしどこか愛嬌と卑下も垣間見られるようでもあり、そこを狡猾なアートディーラーが上手く操作して偉大な芸術家に仕立て上げた...としか私には思えませんが、青の時代のオーソドックスな技量が信用性を持たせるのでしょうか。

f:id:nykanjin:20190329084007j:plain

ま、その盗まれた絵をみて、私もマウスでピカソ風のイラストを描いてみました。私のイラストは5分足らずで出来上がり(笑)。マウスのお絵かきなので筆遣いも色合いもありませんが、絵の具とカンバスがあったら、私、偽物描けそうな気がしてきた(笑々)。

 

マスク

今、酷い喉風邪にかかっています。声を出すと喉が痛くなります。頭痛がないのが幸いです。

週末は運動のために相棒と街を散歩する私ですが、工事中の辺りを歩くと喉が痛くなります。見えないですが、レフティストのようにおどろおどろしい埃が空中いっぱい舞っているのです。息をする時、そのバイキンやビールスが混ざった埃をいやでも吸い込むことになります。工事の埃をまき散らして平気なのはNY市に埃を管理する規則がないからでしょう。911の瓦礫や埃が発ガン性物質であったことは誰もが知るところですが、街中の工事の埃については関知しないところがレフティスト政府です。

先々週の土日に工事中の所を歩いた時、すでに喉がおかしくなっていたのですが、また先週の週末に工事中の場所を歩いたため、おとといの夜から喉が腫れ、昨日は咳き込みが酷くなり、一日中、ルゴールを喉に塗ったり首にタオルを巻いて温めたりしていました。汗ばんでくるので熱があると思います。体温計を割ってしまったので今計ることができません。

今朝もまだ少し熱があり、喉の炎症も残っています。咳をすると肺の辺りがピリッとします。私は生まれた時から喉が弱いようで子供の頃はすぐ喉が腫れ、小児科でルゴールを塗ってもらっていました。

f:id:nykanjin:20190328104635j:plain

外に出る時はマスクが必要なのですが、ババァのデカ顔にちょうどいいマスクが簡単に見つかりません。それで今、余り布で作ってみました。この街ではマスクをする人を殆ど見かけません。マスクをするのは顔を隠す、つまり悪いことをしているためと思われるようです。ワタシャどう思われようと構わないんじゃ。

後記:写真が霧がかっているのはテクノロジーではなく、普段携帯のレンズにはテープを張っているので、糊がついたためです。丁度いいのでそのままにしました。私の携帯、ハックされている感が強いんです。

The Highwaymen 観ました

The Highwaymen

f:id:nykanjin:20190325053511j:plain

1934年、悪名高い強盗カップル ボニーとクライド(Bonnie and Clyde)を捕まえたベテラン刑事フランク ヘイマーを描きます。

強盗殺人犯であるボニーとクライドは、そのキュートな外見のためか当時は無責任な群集の人気を集め、その人気を基にした作品が多くつくられました。が、この作品は捕まえる側である元テキサス レンジャーからみた話です。物事は両面(若しくは多面)からみることが重要ですが、これはそれを示唆しています。

引退したテキサスレンジャーのベテラン刑事ヘイマーは、この悪ガキ強盗カップル退治を州政府から委託されます。今までの収入の半分ほどしか支払われないのに、ヘイマーはこの命がけの使命を受諾し、その経験から淡々と追跡をしていきます。刑事の実際の仕事は地味なものです。無責任で低俗な興味本位の群集の態度とそれを煽るメディアの姿勢を冷たい目で批判しているこの作品には保守派の思考が流れているためか、マンハッタンではたった一か所の映画館でのみ上映しています。

現在、ギラギラのアニメやCG加工のアクション動画ばかりで、ババァが観たいと思う映画はなかなかありません。この作品のように地味でも本質を突いた映画は希少です。