ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

老人の声

最近、頭痛も続きます。日本に地震があってから、ほとんど一日おきぐらいに頭痛があります。ゆうべも寝る前から少し頭痛がありました。でも軽いので薬はのまずに寝ました。

今朝方 4時過ぎ、壁越しに隣の部屋から『へルプ! ヘールプ!! アウ!アウ!アウ!アウ!』と痛さに助けを呼ぶ声が聞こえてきて目を覚ましました。隣に住む老人は奥さんに先立たれ、去年の今頃までは腰がフの字に曲がりながらも一人で元気にしていました。時々、介護人に付き添われて歩いているのを見かけることもありましたが、最近見かけなくなりました。今は寝たきりになってしまったと聞きます。そして、ここ 2、3ヵ月『ヘルプ!』と言うその老人の声が聞こえるようになりました。いつも明け方が多いのです。まさか介護人が荒い扱いをしているのでは?と疑う気持が湧くのを抑えていますが、とても気になります。

ゆうべからの頭痛が激しくなり堪えられなくなった私は、起きてエクセドリンを2錠のみ、トイレにいき、また床につきました。すると、朝の静けさの中、こちらの物音が聞こえたのか、介護人がどうにかしたらしく老人の声が急に聞こえなくなりました。そうなると、また心配です。介護人が荒い扱いを止めたのか、まさか老人の口をムリに塞ぐようなことをしたのでは?などといらぬ勘ぐりをしてしまいます。

私の頭痛は相棒を送りだしたあともよくなりませんでした。薬で少し和らいだように思えたのですが、また激しくなってきました。我慢して横になりましたが痛みは強くなるばかりです。仕方なく、ブタルビタルという処方箋薬をのみました。隣の老人の痛みとあいまってか私の頭痛はなかなか治りません。夕方になって漸く痛みが和らいできましたが、私は老人のことが気にかかってなりません。