ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

胃が縮む母の日

昨日の『母の日』はさんざん...でございました。義母のために予約したレストランが、断りもなく別のオーナーになっていて、まったく違う雰囲気になっていたのです。全く違う名前になっていて、そして何より専用駐車サービスがあった筈なのに、そのサービスがなくなっていたのです。車を駐車するのが不可能な人出の多い所でしたので、せっかく予約したのですが、諦めて、駐車サービスのあるレストランを探すことになってしまいました。

義母を連れていくことの出来るレストランは非常に限られてしまいます。車で連れて行くため、専用の駐車場があるか、バレーパーキングサービスがある所でないとダメ。歩行器を使用するので狭い所はダメ。貝柱のフライがメニューにないと面倒。

ブルックリンを含めニューヨーク市内で専用駐車場のあるレストランは少ないのです。近く(1ブロック先ぐらい)に駐車場があればいいのですが、そういうレストランも少ないです。それで、私と相棒は前日にインターネットでアチコチ探しました。メボシイ所は1ヵ月前から予約が入るそうでどこも満席でしたが、やっとあるレストランに空席を見つけ、予約を入れました。相棒が予約したのですが、電話口に出た人がすごいロシア訛だったそうです。『○○レストランですか?』と訊くと『イエス』と応えたそうですが、何でもイエスと応えるので『こっちの言うことが分かったのかどうか怪しいもんだ』と相棒は半信半疑でした。

さて当日、道も混んでいる中、やっと義母を向かえに行ってレストランへ向かったのですが、なぜかその住所に目指すレストランがありません。そのレストランに電話すると『今はザー(ツアー?)(露皇帝)という名前に変わっている』と言うのです。『ウッ... 何だか悪い予感がする』っと思ったのが当たってしまいました。着いてみるとインターネットで見たのとはスッカリ違う雰囲気のレストランで、『専用駐車場はない』と言うのです。せっかく探して予約した努力が無駄になった相棒は気分を壊してしまい、私たちを車に乗せてそこを離れてしまいました。私は、母の日のこの時間に予約なしで入れるマトモなレストランなどある訳がないので、顔は平常を保っていましたが、心の中でオロオロしてしまいました(笑)。

しばらくクルージングしていましたが、やはり良いレストランは見付かりません。パーキングサービスらしきものがある所が2、3軒あったので、私が車を降りてテーブルがあるかどうか訊いたりしたのですが、普通のレストランではなく何やらパーテイ会場だったようで、どこもケンもほろろに断わられてしまいました。

そうする内に時間が立ち、お腹が空いている義母はカッカッとして『ハアアアー』と怒ったような溜息を何度もつくので、相棒は面倒になって、通りがかりにあったダイナー(大衆食堂のようなもの)の駐車場に車を着かせました。殆どのダイナーには専用駐車場があります。義母はお腹が空いているためか、いつもなら『こんなところ!?』と文句を言うのですが、黙ってテーブルに座りました。幸い、ここはメニューが豊富で貝柱のフライがあったので、注文は面倒なく済みました。しかし、私はステキなレストランへ連れて行く積りが、大衆食堂になってしまったので何やら心苦しくて食事が運ばれる前にバーモスを3杯も飲んでしまいましたわい(笑)。母の日が来るたび、胃が縮む思いの私です。