ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

皮肉な喜び

昨日、ポテトパンケーキを焼いて義母に持って行ったら、美味しそうに大きなのを二枚も食べてくれました。入れ物の蓋を開けると香ばしい匂いがします。「おいしいね。誰が作ったんだろう」と義母は言います。私が作ったんですよ、と言って蓋を開けたのに、まったく聞いてない(笑)。

昨日の義母は、まるで骨折前に戻ったように自分を取り戻し、意識が回復していました。嫌いな親戚の悪口を言い始めたので「ああ、元の義母に戻った」と安心する自分が可笑しかったです。電話で母親と話した相棒も「いつもは気分が悪くなる母親の悪口だけど、この時ばかりは嬉しくなったのが皮肉だ」と笑ってました。

その後、リハビリセンターでは、食事を取らず水もあまり飲まない義母に点滴をしようとして、嫌がる義母の手足から血管を探すため、あちこち針を突き刺しました。義母は悲鳴を上げて「もういい、もう注射はいい」とぐったりしてしまい、そのあと、また別世界に行ってしまいました。センターの取り扱いでは、せっかく回復し始めた意識がまた逆戻りしてしまいそうです。その上、立ち歩かせずオムツの中に排便させようとするので、これではまた尿道炎症を起こしてしまいます。困ったなあ。