ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

マンモグラフィー

日本はもう暦の上で秋ですね。こちらも明日、秋になります。朝晩は涼しく、私にはチト寒いくらいです。街行く人たちに軽い上着を見るようになりました。

さて私の「マンモグラフィー嫌い」のことです。米国では、ある一定の年齢に達した女性は毎年マンモグラフィー検査をするよう奨励、というより強制的に勧められます。私は長いこと避けてきましたが、一般医にかかると「マンモグラフィは受けたか?」と必ず訊かれます。どうにも避けられずに検査を受けたのが4年ほど前でした。

日本ではマンモグラフィ検査を奨励する環境にないようなので、多分、日本人の乳癌の発生率は少ないのではないかと推察します。可能性が少ないのに痛い思いをして検査するのは心外であり、また毎年X線をかける方がかえってよくないのではないかと私は思っています。

4年前の検査は自宅近くのセント・ルーク病院のラボでした。妙なラメのアニメのテープを乳首に貼られたので「冗談コロコロ、ここの検査係はフザケとるんか」と口から出るのをグッと抑えました。その女性(敢て技師と呼ぶのを避けます)は、容赦なく、これでもかと言うほど強く乳房を潰し、痛さで歪んだ私の顔を、内心面白がっているような白けた顔でみていました。

それから検査を勧める連絡が来ても2、3年放っておいたのですが、去年、相棒から「検査に行きなさい」と言われてしまいました。自分の母親が二度乳癌の手術をしている相棒にとって、私の態度は不真面目に見えるらしいです。仕方がないのでしぶしぶ検査に行きました。同じラボでした。この時もさらに大変な拷問でした。この女性、妙なテープこそ貼りませんでしたが、口では同情しているように「ハイハイ、我慢してくださーい。もうちょっとの辛抱よー」と言いながら、手で煎餅になるまで潰そうとする時の顔付きは、私の眇めかも知れませんが、異常なくらいギラギラしてました。もう痛くて痛くて、コンチキ...。

それで「あのラボはもう二度と行きたくない」と言ったら、今年、相棒はコロンビア・プレスビタリアン病院の産婦人科医にさっさと予約を入れてしまいました。どこのラボでもギューギュー潰すことに変わりはないので変えても同じだと思うのですが、それでも相棒は別のラボなら少しはマシかも知れないと思ったようです。私は産婦人科に行くのも嫌で、相棒に引っ張られるように押されるようにされて行きました。その女医さん「あ、今年はまだなのね」っと、早速、マンモグラフィのラボを紹介してくれました。ふと、女医さんはどこで検査を受けてるのだろう、やはり拷問を受けているのだろうか、という思いが浮かびました。

来週、検査を受けに行きます。