ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

Angels’Share 観ました

土曜日、夕食のあと映画でも見ようと思い、Renoir が上映されている映画館まで行ってみました。ところが Renoir は既に始まってしまっていて、それならこれから始まる Angels' Share というのを見てみようということになりました。内容はまったく知らない作品でしたが、ただスコットランドの景色が見られればそれでいいと思ったのです。

若年犯罪者が指導員に助けられながら再生しようとするけれど、挫折が続きます。そのガールフレンドが男の子を産み、彼は自分の息子の将来を考えて一大計画を実行する...という話。これだけ聞くと暗い話のようですが、コメディです。

最初に、英語の作品なのに英語の字幕が出てくるので、ジョークかと思って笑ってしまいました。ところが、スコットランド訛りが酷くて、字幕がジョークでないことが分かりました。

この作品、スコッチウィスキー蒸留所が出てきます。私たちは米国ケンタッキー州名産ワイルドターキーの蒸留所に行ったことがあり、そこで「ここでは一度使った樽は匂いが移るので二度と使いません。古い樽はイギリスの蒸留所が買い取っています」と教えもらったことを思い出しました。この作品のセリフの中にも「アメリカの樽の香り」という言葉が出てくるので、その意味が分かる相棒と私はニンマリしたものです。

犯罪者を「根は良心的な人間である」と描く非現実的な映画は多く、この作品もそれに漏れません。しかし面白い筋書きになっていて、つい犯罪者を応援してしまう私でした(笑)。行きがかりで観た作品ですが、悪くなかったです。

タイトルですが、樽の中で熟成している時、ウィスキーは少し蒸発してしまいますが、その分は「天使が飲む分」だということで Angels' Shareと呼ばれているということです。