ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

非効率的で、窮屈で、不便で、理不尽で、イヤな感じの最近の空の旅

最近の飛行機の旅は日増しに不便になってきており気分悪いです。20年以上前ぐらいは空港のセキュリティ通過も楽なものでした。だから荷物を詰めるのも簡単で何も考えずにサッとまとめて家を出て、空港に着いてすぐセキュリティを通過、国際線でも30分ぐらい前に着いていれば問題なかったです。それで日本にも気軽に行けました。座席も悠々両隣りは空いていることが多く、横に足を伸ばして寝ることもできました。チケットも格安で、エコノミーでも無料の食事が3回も4回も運ばれて、さすがの私も呆れたほどです。エコノミークラスでもそんな優雅な時代があったんです。

しかし、航空会社のディレギュレーション(規制緩和)で自由競争が始まり、小さな企業が破格料金を出し始め、それが航空会社全体のサービス低下に繋がるようになってしまいました。石油価格高騰のため、空席を残したままでは飛ばず、座席は満席にして飛ぶようになり、エコノミー席はギューギュー詰め、ちょっと動けば隣の人と肘をぶつける始末で食事もろくにできません。ファーストクラスとの差を歴然とさせ、エコノミー席の客の気持を逆撫でするのもイヤな感じ。

更にテロリストの横行で、空港と機内の両方で旅客全部がテロリスト並みの扱いをされるようになりました。液体爆弾、靴爆弾などが発覚してから持込みバッグの中に水はダメ、溶液はダメ、ゼリー(含:歯磨きチューブ)もダメ、爪切りもダメとダメ尽くしで、洗面道具や化粧道具は透明のバッグに詰め変えねばならず、出発前の荷持詰めが非常に面倒で時間がかかるようになりました。

空港のセキュリティには長い長い長ぁぁい列ができ、荷物をいちいち出したり入れたり、靴を脱いだり履いたり、タイタニック腰関節サイボーグの相棒は、いつも別室で念入りに身体検査されます。しかしながら、ヘッドダウンの米国のバカバカしさで、そういう検査をする警備員に前歴があるような人が雇われたりしています。特に混雑する空港では妙に威張って職権乱用する低俗な輩が多く、不快な顔をする旅客にはわざと嫌味に特別検査をするようです。

今は国内線も国際線も2時間以上前に空港に着いていなければならず、空港のセキュリティに半日費やすことになります。機内の食事は無料でなくなり、アテンダントもオーバーワークのためか客扱いが雑になり、サービスはますます悪くなるばかりです。

空港では妙な料金をとるようになりました。今回の訪問先セントルシアでは、入国の際は空港開発料(35ドル)、帰りは出国税(25ドル)をとられるそうです。コスタリカでも出国税を取られましたっけ。日本でも空港使用料とやらを取られますが、要は航空会社の負担を軽くするために旅客からも使用料をとるってことなんでしょう。しかし、その交通機関につきものの乗り合い場所まで客から使用料をとるなんておかしくありませんか? 例えば、バスに乗るのに停留所の使用料を払う気になりますか?

そう言えば航空会社もやたらと妙な追加料金を取るようになりました。機内の席の確保にまで料金を取ります。二人一緒の席を取るのに一席につき25〜50ドルの追加料金をとります。足場の広い非常口の席も追加料金を取ります。これには呆れました。そんなミミッチィことで追加料金をとるなら、時々、背持たれが壊れかけている座席もあるし、見難いスクリーンもあるので、その分の割引をして欲しいです。それとも、壊れている座席が普通料金で、コンディションの良い座席は割高にするようになるのでしょうか(呆)。