ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

NYの春の雷雨

私は雨の日に滅多にズブ濡れになることはないのですが、きょうは頭から足の爪先までビッショビショになりました。


出かける前に一応天気予報は見ておきました。出かける時はいい天気だったし、予報では『時々雷雨』ということだったので、ちょっと雨宿りすれば大丈夫だろうとたかをくくっていたのが運の尽きでした。

外に出て、眩しく陽の照る中を歩いて、1軒買物を済ませ、バスに乗ってミッドタウンまで行きました。そこで1、2軒買物を済ませたのですが、最後の店で買物を終えた時、急に激しい雷雨になり、仕方なく小止みになるまで店の中で待っていました。

小止みになってから外へ出て、バス停まで行くとまた凄い雨が降ってきました。バス停の傍は工事中で足場が出来ていたので、ちょうどいい雨宿りが出来て助かりました。

アップタウン東のバスに乗って暫くしたら、雷とともに滔々と降ってきた雨はバスの窓ガラスを滝のように流れ落ちていきました。私は途中下車して西へ行くクロスタウンバスに乗り換えなければなりません。雨足が少し弱くなった中、降り立って、クロスタウンのバス停まで1ブロック歩いて行くと、バスに乗ろうとする人たちが10人ほど、近くの店の軒下に雨宿りしているのが見えました。私も軒下にいこうかと思ったのですが、向こうからバスがやって来るように見えたので、雨宿りしている人たちを出し抜いて先に乗ろうという「卑しい根性」を起こし、バス停に一人突っ立ちました。

ところが私の見間違いだったらしく、バスはなかなか来ませんでした。そしてまた雨足が強くなり、10分ほど突っ立っていた私は頭からバケツの水を被るように濡れてしまいました。こうなったらもう自棄(ヤケ)で、豪雨の中、突っ立ちっぱなしでバスを待っていました。バスがやっと来たと思ったら、満員だったらしく、雨の中に立ち尽くす私を尻目に、止らずに行ってしまいました。

朝1時間かけて作ったソバージュの髪はベットリして雨が滴り落ち、強い雨が顔に当たってアイメイクが目の中に入ってシミて痛くて、靴もビショビショ、泣き面に蜂の私です。ああいう「卑しい根性」を起こしたので罰が当たったんだと思いました。

やっとアパートに着いたら、ビッショビショになった私を見て、ドアマンが「ご機嫌いかがぁ?」と笑いながら訊くので「スペクタッキュラー(物凄くいいよ)」とこたえました。ニューヨーカー特有の皮肉でジョーク。