ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

信用できない私

米国の一般的な家庭では、一昔前まで、多分今もそうだと思いますが、夫がすべて家庭財政の管理することが多く、妻は財政管理からフリーでした。私の家庭も多分にもれず相棒が財政管理しています。一日中書類の山の中で働いて、家に帰ってからも家庭の書類の山に目を通し、ホントに時間がない相棒。私が「手伝う」と言うのですが、何でも自分で目を通して自分でやらないと気が済まない性格の相棒は全部自分で抱え込みます。それに、私は読み間違いをしたり、うっかりしたり、年中間違いをしますので、相棒は信用できないのかも知れません。うっかり間違いをすると命取りになる職業柄、相棒は何にでも慎重です。

それでも1つだけ私が管理するものがあります。二人の処方箋薬の補充です。相棒は6種(以前は7種)、私は4種の処方箋薬と、医者から欠かさないように勧められているビタミン剤その他が数種類あります。薬局に1ヵ月に1度と3ヶ月に1度の処方箋薬の補充注文をして取りに行き、処方箋薬をいつも絶やさないようにするのが私の役目です。

ところが今朝、相棒の処方箋薬の1つを使い果たし、新しく補充した容器があると思っていたのに、ないのです。ハーレハレハレと焦りました。薬のリストをみると私はどうも補充していなかったようなのです。相棒はいつも朝それを服用してから出かけるのです。私は慌てて薬局に電話して補充の注文をしましたが、取りに行けるのは1時間後。それでは相棒が出勤してしまって間に合わないので、「すぐ取りに行きたいので至急できないか」と訊いたのですが「他にも待っている人がいるので、だめですねぇ。でも30分ぐらいでなら、なんとか出来るかも知れませんが、保証はできません」という返事。

ま、仕方ないと思いながら、20分ぐらいで電話チェックしたら「用意できている」と分かりました。慌てて、髪バサバサで特大のシャツを引っ掛けて駆け足で取りに行きました。この駆け足がまた遅いのです。体が重くてボッタリボッタリ、気ばかり焦って、なかなか前に進みません。それでも有難いことに薬局のカウンターは空いていて列がなく、すぐ処方箋薬をもらって、またサカサカ(ボッタリボッタリ)と走って戻ってきたら、ちょうど相棒が出て行くところでしたが、薬を飲んでもらうことができました。あー、よかった。

たった1つだけの管理なのに、それもいい加減な私で、自分にがっかり。偏頭痛のため、やる気が失せ怠惰に寝転がってしまう日が多いので、責任ある仕事ができない人間になっています。ああ、生きるのに疲れてきたなぁ。