ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

血液検査結果

先週金曜日に定期検査に行きましたが、今朝、甲状腺専門医から私の血液検査の結果を知らせる電話がありました。医学的なことは相棒の方がよく分かるので、医者からの電話は直接相棒のセル(携帯)にかかってきます。私のセルフォーンは普段まったく使わないのでオフになってます。

今回、相棒は何だか真剣に話していました。甲状腺細胞または甲状腺癌細胞があると増えるといわれるサイログロブリン値が高くなっているので、今服用しているホルモン剤の量を増やすように言われたらしいです。それから念のためにまたCATスキャンも受けるよう言われたそうです。なんか最近身体がだるくて眠いのはホルモンが足りなかったのかな、などと勝手に想像しました。

【私の場合、右側甲状腺腫瘍(ゴイター)があまりに大きくなり過ぎたので、右葉を取り去ったのですが、その摘出したゴイター組織を調べたら癌細胞が見つかり、最初の手術の数日後に甲状腺左葉もとる全摘出手術を受けました。たとえ癌でない甲状腺組織でも残しておくとそれが癌化する可能性があるため「全部とっちゃえ」というアメリカらしいやり方です。日本なら癌にならないかもしれないからと、残して置いてくれるのではないでしょうか−違うかな。二度の手術後、さらに物凄く強い放射線物質を飲み込んで、残った甲状腺組織を破壊することもいたしました。あまり強いので便秘にはなるし、相棒とは数メートル離れていなければならず、食器なども別々にして、手袋をはめて生活しなければならなくて、摘出手術よりこの方が辛かったです。】

さて、私は何かを長く続けるということが出来ない人間です。何でも忘れがちで、忘れてしまって思い出した時には「あ、もういいや」と諦めて、しなくなってしまうことが殆どなのです。自分でもこのいい加減さには困惑しています。病気にしても予防や予後のために何か治療や診療を続けることもあまり好きではありません。好きではないというより忘れがちで、面倒になってしまうのです。手術をしたらそれでお終い、その後の定期検査なんか、あまり必要ない、というような気持でいました。だから甲状腺ホルモンの薬を死ぬまで飲み続けなければならないと覚悟するのは大変でした(笑)。

半年に一度の定期検査は、相棒が医師と連絡して予約をとり、当日は必ず付添ってくれます。私だけだったら面倒なので(笑)定期検査などとっくに止めていると思います。毎回の血液検査結果も相棒がチェックしてくれます。以前からサイログロブリン値が少しだけ高いということを相棒が心配して、定期検査のたびに医師と確認していました。そのたびに医師は「今の所、値に変化はないので気にしなくていいでしょう。どこかにミクロな癌細胞があるのでしょうが、特に治療や手術の必要はありません」と問題視しないようにとアドバイスしてくれていました。

それが今回の検査で変化があり、サイログロブリン値が上がったため、ホルモン剤の増加をすることになり、またCATスキャンを受けることとなりました。ま、こんなどうでもいい私なのでここまで丁寧に仔細に点検しなくてもいいと思うのですが、ソウルメイトであり夫である相棒と、チェノーブル事件の顧問もしていた名医とにモニターされて、ワタシャ、ホントに恵まれているなぁと思っています。