ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

心配しない

昨夜、日本の母から電話がありました。留守電がまわり出すと「ハロー、アイムソーリー」としゃべり出したので、突端(とっぱな)からなに謝ってるのかと思いました(笑)。「あのー、すみませんが...」と言っているつもりだったらしいです。

今思うに85歳のババサマが必死に覚えた英語なので笑ってはいけなかったです。実の母でなければ「この人は実に面白い人だなぁ」と思う私です。考える前に口から言葉が出る人で、言ったあとで考えて「あ、しまった」と思うこともあるようです。ただし自分の母ともなると面白がってもいられません。

節約家の母は、昔は電話代節約のため私には滅多に電話してこなかったのですが、最近電話してくるようになったのは、父が居なくなって話し相手がほとんどいなくなってしまったからでしょう。何だか可哀相ですが、歳をとると周りにだんだん人が居なくなってしまうのは仕方がないことかも知れません。動物の嫌いな母は猫も犬も飼おうとしません(鳥は何度か飼ったようです)。猫を飼えば母はどんなに気が紛れるかしれないと思う私ですが、嫌いなものはしょうがないです。

母は自分が幸せな環境にあることは認めています。いい息子と嫁さんがいて、何かと世話してくれています。私がこうやって親の心配をせずにいられるのも弟夫婦がいてくれるからなのです。母が「私の心配はいらないよ」と言うので「心配したことないよ」と本当のことを言う私に「お前はなんちゅう...」と呆れる母です。「手のかからない親でホントありがたいことです」と私は感謝しました(笑)。親の心配せずにいられるので、相棒の世話が出来る私です。ありがたいことです。