ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

先週末に映画3本観ました

Land Ho!
一人は一見積極的で陽気、もう一人は消極的で静か、という雰囲気の全く違う二人の老人がアイスランドを旅します。陽気な老人が静かな老人を無理やり旅に誘ったのです。しかし旅の過程で陽気な老人の寂しく弱い反面と、消極的に見えた老人の案外逞しく楽しんでいる様子を垣間見ます。若い人には特に何ということのないストーリーかも知れません。画面でも素晴らしい景色を映し出していますが、実際に行ったアイスランドは、もっと良かったこと、また訪れたいという気持ちがブワッと溢れてきました。


Closed Curtain
イラン映画。前評価が高いので予告編を見てみたら、犬が出てきて可愛い仕草をするのです。「ああ、これはイスラム教の犬の扱いに抗議する作品だな」と思って期待して、みることにしました。

最初の数分間は期待に満ちて見ていましたが、だんだんオカシナ具合になってきました。現実と虚実を交差させ始めるのです。このカフカ的手段は私の嫌いな技巧で、殆どの場合「騙し」に終ります。この作品もホンの一瞬だけ、イラン政府の犬への残酷な仕打ちを抗議したシーンが映るだけで、あとは騙しに終りました。海の見えるいい感じの借家を見つけたので「その家でちょっと試作品を作ってみた」という感じの作品で、がっかり。相棒は夕食時に飲んだ日本酒が効いてきたのか、ずっと眠っていました。


America: Imagine the World Without Her

インドの移民Dinesh D‘Souzaという人の作ったドキュメンタリー。 同氏の 2016:Obama’s America といいう作品を2年前に観ましたが、これはその続編ともいうべき作品。( 2016:Obama’s Americaの私の感想はココです。
http://d.hatena.ne.jp/nykanjin/searchdiary?of=65&word=%2A%5B%B1%C7%B2%E8%5D)

前半、レフティスト(左派)の米国の酷評がどのようなものか、主なものを列挙しています。奴隷制度、人種差別、インディアンから土地を奪った、インディアン皆殺し、他国の資源を盗んで金持ちになった、などなど。そして後半、その一つ一つが事実を屈曲させた悪意あるもので、米国を責めるに正当な意見でないことを証明していきます。例えば、奴隷制度は歴史上勢力あるものたちの殆どが行っており米国特有のものではないことを気付かせ、その米国における奴隷制度ではフリーの黒人自身が奴隷主になって利用していた事実など、レフティストたちの歴史無視もしくは無知を知らしめるものです。

私は知りませんでしたが、60年70年代に暗躍したHoward Zinnの著書 A People’s History of the United Statesがその屈曲した悪意ある酷評の根源になっているということです。

またもう一人、極端な共産主義者であるSaul Alinskyという怪人がヒラリーとオバマに多大な影響を与えていたことを暴き出しています。 Saul Alinskyの著書 Rules for Radicals(1971) を二人が読んで洗脳されたことは明らかだそうです。さらに、ヒラリーがウェスリー大在学中にAlinskyと会っていたことも確かで、彼女の論文にAlinskyのことが書かれているそうです。

Alinskyと直接知り合うには年が若すぎるオバマは、Alinskyに傾倒していたBill Ayerの両親の庇護下にいたことはよく知られています。

米国の土台は徐々に弱まっていると私は感じていました。それをオバマ政権が8年間でさらに弱め、崩壊させ、共産圏へもって行こうとしています。少数の保守派が何とか抵抗しようとしていますが、もう時間の問題で、弱った土台は余程のことがない限り修正は無理だと思います。私は生きてもあと10年ぐらい、子供もいないし、米国の将来はそれほど気になりません...などと無責任で申し訳ございません。

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