ユタ州南部の日常

ユタ州南部での隠居生活

週末に3本観ました

今週は特に観たい作品がなかったのですが、暇つぶしならいいと思うものを観ました。

Manglehorn


アルパチーノ75歳、まだ健在。ストーリーはたいして面白くなく、展開の仕方もつまらないのですが、画面画面で変わるパチーノの顔の変化が興味深いです。ホーリーハンターが顔だけで演ずるシーンがあり、なかなか年季が入ってました。この二人にはもっとイイ本(台本)あげたかったような気にさせる作品でした。

Testament of Youth


第一次大戦で弟、婚約者、友人を失った女性の物語。当時の英国の若者が正義感やら愛国心やらで理想に燃えて兵士を志願し、戦場において現実の恐ろしさを目のあたりにしながら死んでいきます。主人公の女性はオックスフォード大学に入るほどのインテリで家庭も裕福。勉学に勤しむだけで許される身でありながら、看護婦として戦場へ向かい、非情な現実と向き合います。無論、反戦を訴える作品。私がもう少し若かったら感動した作品かも知れません。

Hippocrates: Diary of a French Doctor


フランス映画。ある若いインターンの目から見た病院の裏側。欧州はだんだん社会主義になってきているようですが、フランスもひどいことになっているんですねぇ。病院の予算の都合で、患者の治療に費用がかさむことはやらなかったり、必要な医療器具の修繕も後回しにしたり、経験不足なインターンに仕事を多く押し付けたり。政府の関与が大きいと国民のためでなく本末転倒して政府のため規則のために動くようになってしまうことは明らかです。この作品では安楽死の是非も取り上げていますが、難しい問題です。残念なことに最後はかなりいい加減な仕上がりに終わっています。それにしても、よほどの金持でないと、こんな医者やインターンたちに身を任せるしか選択肢がないなんて社会主義とか共産主義は避けたい社会です。